貫汪館 横浜支部稽古(県立武道館)1/2

更新が遅くなりました。
全国の約10人くらいのリピーター?の皆様にお詫び申し上げます。

と言いながら、また業と関係のない話からです。重ねてすみません。

 

連日の猛暑が続く中、当日は40度を越える観測地点もあったとか。
高温注意報ってなんだかSFのようです。
太平洋高気圧とチベット高気圧が重なって日本の上空に張り出したからだそうですが、日本の都市構造の問題も大きいような気がします。
街中にもう少し土と水と緑があれば、もう少し違うような気がします。
直射日光とアスファルト、コンクリートからの照り返しに灼かれ、さらに熱風に吹かれながら外を歩きます。
バスや地下鉄に乗っても涼しいのは少しの間だけで、まもなく骨の芯まで冷気に冷やされます。
再び地上に出ると、またもや熱気に焼かれます。

 

篠原池を横目に見ながら、県立武道館に向かいます。
受付で利用料を払おうとすると、照明のチェックが入っていなかったと。
今回は夜間ですので入力をしたつもりだったのですが、漏れていたようです。
個人的には稽古には薄明かりで十分なのですが、施設側としては安全面から認めることはできないだろうなと思います。

 

小道場は今回は別団体の方々がいらっしゃいました。
小道場は、中庭側と道路側の二面になります。
入口は3か所あるのですが、いずれも中庭側寄りにしかありません。
道路側を利用するには中庭側を横切らなければなりません。後ろ側を通ります。
着替えてモップを掛けます。
正面に向かって正座をすると、荷物を置いて壁に寄りかかって座っている方がいらっしゃいました。

壁には県旗が掛けてあるのですが、その下です。
どいてくださいと言う立場でもなく、そのまま正面への礼をしました。

 

中庭側は西側、道路側は東側となります。
以前は、県旗は西側の壁に掛けてありましたので、そちらを正面としていました。
道路側を利用すると、中庭側を利用されている方々のお尻に向かって礼をするようでした。
何年か前に、県旗は北側の壁に移りました。理由は存じません。
中庭側からでも道路側からでも北側が正面となりましたから、よかったなと思っていました。
中庭側を利用されている方々は、引き続き西側を正面とされているようでした。
県旗を側面として、なにもない方に向かって皆で礼をされていました。
私も別に旗に向かって礼をしたわけではなく、旗がある方を正面と判断しただけのことで。
以前からの向きを継続されるのも合理的な判断かと思います。

 

北側正面に向かって正座して、黙想します。
中庭側の方々が、どやどやと北側を横切って行きます。なにかと思うと、掃除用のモップを取りに行かれたのでした。最短距離を歩かれたのですね。

そのうち床が揺れ始めました。準備体操を始めたようで、皆でジャンプをしています。床はつながっていますから、振動はダイレクトに伝わってきます。

同一の場所を別種目の複数の団体が同時に利用するのは、難しいものだなと感じました。


一番の問題は、この小道場の構造かと思います。

弓道場には、脇正面と的正面があります。

狭小な弓道場の場合には例外もあるようですが、一般的には入口と出口の位置も決まっています。
上座と下座がきっちりとしており、入退場や体配は、右の足とか左の足などではなく、上の足からとか下の足からなどと習います。
仮に複数の団体が同時に利用することがあったとしても、問題はないように思います。

 

剣道場、柔道場も、複数の団体が利用してもあまり問題はないように思います。
ただ、正面に向かって礼をして、同じ正面に向かって抜き付け斬り付ける団体と、 正面に向かって礼をして、正面を外して抜き付け斬り付ける団体では、 同時に稽古をするのは難しいかもしれません。
どちらが正しいということではなく、考え方の違いということかと思います。

 

己のこころの未熟さを痛感しながら、黙想はいつもより短めで終わりとしました。

H25.8.12