貫汪館 横浜支部稽古

毎週土曜は、起きたら布団を干して掃除機をかけます。共働きなので週末にしかできません。
食事をして、部屋の片付けをしてごろごろしていると、テレビで出雲大社の特集をしていました。
出雲大社は今年60年に一度の大遷宮だそうです。10月の神在月に訪問する予定です。
 出雲大社 http://www.izumooyashiro.or.jp/

 

家族で地元のお祭りに出かけました。露店やイベント、フリーマーケットなどが開催されています。
場所はグラウンドなのですが、風で砂ぼこりがすごく、ハードコンタクトレンズを装着している私は目をほとんど開けていられません。逆になぜ皆は平気なのだろうかと不思議なくらいです。
一人で先に帰ることにしました。夜の稽古に備えて少しのんびりします。

 

あっという間に夕方に。
六尺棒、半棒、鞘木刀、居合刀を持って家を出ます。

道着の入ったリュックの他に、刀や棒の袋が三つ。
これでもまだましな方で、柔術ならさらに小棒に懐剣、鎖鎌などが加わることになります。
大石神影流であれば長木刀に小太刀まで。合戦にでも行くかのようです。

小学校の体育館には熱気がこもっていましたが、扉を開けると涼しい風が吹き込んできます。
夏休みの間は床の補修工事と聞いていましたが、跡がわかるのは一ヶ所だけでした。
ワックスをかけ直したようでとてもきれいです。ただモップを掛けるとところどころで引っ掛かり、歩くと板がキシキシときしむ音がします。

 

上座に礼をします。上座と言ってもステージがあるだけですが。
正座して黙想します。耳元を蚊がプーンと飛んでいます。
ふと目を開けると腕に止まっているのが見えて、2匹ほど撃退しました。エースならず。

頬を伝った汗が袴の上にポタポタと落ちます。
この数日は猛暑も落ち着いて、逆に寝冷えの心配をするくらいだったのですが、金曜からまた暑さがぶり返しました。

 

六尺棒を廻します。
自宅は障子紙を張り替えたので、もう棒を落とすわけには参りません。
半棒を廻すと調子に乗って落としてしまうので、自宅でもあえて六尺棒を廻すようにしました。
落ち着いてゆっくりと廻しますが、だんだん調子に乗って速く廻してしまいます。
いつ落とすかとひやひやどきどきで、気が気ではありません。

体育館ではその心配がありません。自由にのびのびと廻すことができます。
前後に大きく往復します。ゆっくり丁寧に、普通のスピードで、少し早目に。
だんだん前腕の手首近くが張ってきます。休憩はせず、あえて続けます。
そのうち張りはなくなりました。
感覚が鈍くなったからではなく、無理無駄が少しでも減ったから、であればよいのですが。

 

続いて半棒を廻します。すぐに落としてしまいました。
半棒は、六尺棒のあとではとても軽く感じます。
必要以上の力を小手先で加えてしまっていることが自分でもよくわかります。
まっすぐきれいに廻すことができません。
きれいな床に落とすのが申し訳なく、終わりにしました。

 

形の稽古に入ります。
澁川一流柔術 半棒表裏
無双神伝英信流 大森流英信流表英信流奥太刀打詰合大小詰大小立詰
大石神影流剣術 陽之表陽之裏鞘ノ内

 

そけい部をゆるめることだけを意識します。
汗はとめどなく流れ落ちます。
あまりの暑さに一組ごとに一息入れますが、水分を取り過ぎるとお腹が痛くなります。
ポカリはなめる程度にしますが、それでもきりがありません。
熱中症予防の飴を口に含んで稽古しました。こうすると息が切れずに動けます。兵糧丸みたいな。違うか。

 

気付くと聞こえているのはセミの声ではなく、秋の虫の鳴き声でした。
途中からは、風が強くなり、木々の枝がガサガサと音を立てていました。

 

夜、家からは花火が見えました。

地元のお祭りでは、最後に花火を打ち上げます。
自宅は高台にあるので、とてもよく見えるのです。
10分ほど眺めていると、最後にぽふんと音だけの花火が上がりました。
大きな花火大会では、最後に一番大きな花火を上げたりしますが、こちらではこれが最後の合図なのです。
なんだかおもしろいなと思います。夏の終わりを感じさせます。

H25.9.1