貫汪館 横浜支部稽古

稽古なし(明治神宮 奉納日本古武道演武大会 前日のため)

 

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館長がいつもお世話になっている方との懇親会があるとのことで、お声掛けいただき、同席させていただきました。

 

集合場所は新宿南口です。

新宿で上手く合流できるかなあ、なんて不安が頭をよぎりますが、今は携帯があります。簡単に連絡ができて、待ち合わせにも重宝します。

忘れがちですが、ほんの20年前までは携帯は一般的ではありませんでした。待ち合わせで上手く合流できなくてケンカになる、なんてこともあったりして。

十年一昔とは言いますが、インターネットとともに、隔世の感があります。
道具が変われば、それを使う人の行動様式はもとより、内面にも大きな影響を与えることでしょう。
素手の稽古だけの人、刀だけの人、長い武器や鎖に飛び道具、果ては爆発物に薬物まで。

普段使う道具で、使う人の考え方も大きく異なってくることと思います。

 

渋谷までは急行で21分。山手線に乗り換えて、あっという間に新宿です。
途中トラブルもなく、予定通り早めに待ち合わせ場所に到着できました。
改札口の外側を見渡しますが、それらしい人影は見当たりません。
着きました、と連絡をするか悩むところですが、急かすようになるのも失礼かと。
自由な対応が利くよう、改札口の中でそのまま待ちます。
約束の10分前になって、携帯が鳴りました。というか胸ポケットがブルブルと。
普段から音は出ないように設定してあります。
応答すると、改札口の外にいますと。失敗しました。あわてて改札を出ます。
電話を切らずに通話のまま見渡すと、すぐに見つかりました。ああなんて便利。
ご挨拶して、お店へ移動します。

 

早足の館長と柔術師範夫妻のあとについて、新宿の人ごみの中を歩きます。デジャヴ
どこかで体験した風景です。知らない場所の人ごみの中を、連れられて歩く。
出雲と似ています。でも、似て非なる。聖と俗。
出雲での体験は、すでに遠い昔のことのようです。ゆめかうつつかまぼろしか。

 

お店は、酒寮「大小原」(しゅりょう「だいこはら」)。
お店の名前は、店長さんのお名前のようです。名刺をいただきました。
なんだか大小詰みたいなお名前ですね。
店内は壁中、色紙だらけ。スポーツ関係者が多く来店するようです。
店長のコレクションが次から次に出てきます。
寄席も開催しているとのことで、お話も上手です。
そのうち隣のテーブルには、フェンシングのアジア大会チャンピオンという方が。
テレビでは楽天と巨人の試合を放送していました。

 

館長がお世話になっている方は、いかにも大きな組織の取りまとめをされている方、という印象を受けました。
いくつかの大きな組織で、高い役職についている方とお話をする機会が何度かありました。
いずれの方も、同じような印象を受けました。器の大きさとでもいうのでしょうか。
上に立つ人はこうでないといけないよな、という風に思わせる雰囲気があります。
館長とは長い付き合いのようですが、お話をされながら、あきれたり、褒めたり。
うんうんと黙って聞いたり、アドバイスをしたり。
武道の話だけでなくスポーツ全般、組織運営など。多岐にわたって、がんちくがあります。

 

2時間くらいの予定とお聞きしていましたが、気付くとすでに3時間弱。
明日の演武もありますので、8時にはお店を出ました。
日本武道館では、全剣連主催の全日本剣道選手権大会が開催されます。

 

館長がお世話になっている方を駅までお見送りして、柔術師範夫妻とおわかれして、館長と二人で喫茶店へ。
お店があるか心配でしたが、幸い駅ビルの喫茶店に入ることができました。
でもよく見ると、お客さんは若い女性ばかり。喫茶店というよりケーキ屋さんで。

二人でケーキセットを頼みました。
スーツを着た男性二人が、若い女性にまぎれて武道の話などを延々と。

 

9時前にお店を出て、10時過ぎに帰宅しました。
明日は、明治神宮 奉納日本古武道演武大会です。

 

H25.11.6