貫汪館 横浜支部 稽古初め

貫汪館横浜支部の新年の稽古初めです。
稽古初めと言っても、いつもと変わることはありません。
幸い、年末年始も体育館をお借りすることができましたので、
稽古の間はいつもどおり一週間だけです。

 

基本の再確認から。
礼法、立ち座り、歩法、斬撃、納刀。

だいぶ繊細に動けるようになりました。
ただ、基本はこれでよいということはありません。
今後も継続して、素直に稽古を積んでいただきたいと思います。

 

大石神影流
構え、素振りを復習して、試合口五本を何度か繰り返します。
続いて、陽之表に入りました。
陽之表は、試合口とはだいぶ異なる動きです。
とても単純な一本目でも、最初はとても苦労します。何度か繰り返します。
よう剣とげっ剣までをお伝えしました。

 

無双神伝英信流
太刀打。仕太刀と打太刀を交互に。
詰合。同じく仕太刀と打太刀を交互に。

手順の説明をすると、とたんに逆に動けなくなってしまいます。
こういう形だからこう動く。つまらない稽古です。
流派の掟、原理原則が身に付いてしまえば、形はどうでもいいのですが。
でもその動きを身に付けるのが、形の稽古です。ニワトリとタマゴ。
あるとき突然できるようになるのかもしれません。

 

初発刀
二尺八寸の居合刀をお貸しして抜いてもらいます。
鞘手、柄手、抜き掛かり、離れ、抜きつけ、運剣、斬撃、血振るい、納刀。
一つ一つを区切ることなく、しかししっかりと間を取って、
ゆっくり静かにていねいに繰り返します。

 

基本の稽古、大石神影流の手数を数本、無双神伝英信流の太刀打と詰合、

そして初発刀。
それぞれ30分ずつで、あっという間の2時間です。
基本だけ2時間稽古をしたいですし、初発刀だけでも2時間稽古したいところ。
業の数では、初発刀は一本だけ、太刀打詰合は二十本ですが仕打で四十本。
でも稽古にかける時間は同じです。初発刀はそれだけ内容が濃いとも言えます。
もちろん、他の業も時間をかければいくらでも稽古することはあります。
できているかどうかで言えば、まず立ち座りから完璧にはできないものです。

 

新しい業を覚えるよりも、基本の稽古の方がおもしろいとのこと。
1月2月の横浜講習会のあとは、基本と大森流を稽古していただきたいと
考えています。

 

千里の道も一歩から。
一日に千里を走るという馬も、走るのは一歩ずつです。
新年も相変わらず、一歩ずつ進んで行こうと思っています。

H26.1.5