貫汪館 横浜支部稽古

6時過ぎに家を出ます。今日はデンさんお休みなので少しのんびりです。

体育館は6時から9時まで利用できますが、稽古は6時30分から8時30分。

前後30分ずつは、準備と片付け、自主稽古の時間と思っています。

本当は早めに来て準備をして、心と体を整えて、という時間にしてもらいたい。

ただまだ会員も少ないので一緒に準備をして、少しでも早く稽古を始めています。

 

道具は、居合刀と半棒と小太刀だけ。

二尺八寸の居合刀の袋にすべて入りました。

半棒の先がちょびっとだけ頭を出すのはご愛嬌。

小太刀は鍔を外して、居合刀の脇に寄り添うように入ります。

 

体育館の中は、生暖かい空気がむわっと充満していました。

扉を開けると涼しい風が入ってきます。

いつもはデンさんが蚊が入ってくるのを嫌がるので、扉は閉め切りです。

着替えていると、さっそく耳元にプーンと音がします。

このセンサー、驚異的ですよね。

 

明かりはつけず、稽古に入ります。

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まずは正座して黙想。

昔はすぐに業に入れなかったので、いつも30分とか正座したりしていました。

今は座ってすぐに抜くこともできます。演武などでは常にそうですしね。

ただ今回は、独りですし時間もたっぷりあるので贅沢をするつもりで正座黙想。

 

普段からそんなに緊張しないようになったつもりではいますが、それでもやはり。

しばらく正座して黙想していると、落ち着いてくるのがわかります。

緊張がほぐれて、疲れが取れていくように感じます。心身ともに。

 

積極的になにかをすることでストレスを発散できることもあるでしょうし、なにもしないことでストレスを発散できることもあるのでしょう。

外界の刺激をシャットアウトして、静かに内省します。

10分も座っていると、なんだか生まれ変わったような気さえします。

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無双神伝英信流

大森流、英信流表、英信流奥、太刀打、詰合、大小詰、大小立詰

 

一気に抜きます。とくに休憩なし。

 

二尺八寸の居合刀は、いつも遣っている真剣より六分ほど短いです。

差は2センチ弱。この差を大きいと思うか、小さいと思うか。

抜き納めでは、やはり切っ先が鯉口をするっと抜けてしまう感があります。

重さは1000グラム程度なので、真剣の3分の2しかありません。とても軽い。

腕の力になってしまわないように留意します。

反りはやや強く、中心は普通の長さで目釘は一つ。柄は糸巻で少し滑る感あり。

樋もあるので、振ると音がするのが気になります。

刀の遣いやすさは、長さや重さよりも重心や柄の形状などの方が大きいですね。

もう少し長くて重くて、反りは浅めで樋のないものを拵えようかなあ、なんて。

中心も長めがいいですね。

一般に販売している居合刀は普通、二尺六寸くらいまで。長くても二尺八寸。

それ以上は特注しないといけません。お値段もけっこうしますので悩みます。

 

太刀打、詰合も一人で。仕太刀を通して、打太刀を通して。

居合刀で続けます。定寸(※)の短くて軽い木刀のつもりで動くと、動けません。

※現代の武道具店で一般に販売している長さ、という程度の意味です。

刀の長さ重さに合った動きというのがあるのかと思います。

ただ速く動けばよいというものでなし。無理があっては意味がない。

正しい動きを稽古していけば、自ずと動きは速くなっていくのかと思います。

今までがそうだったように。

 

大小詰、大小立詰も一人で稽古。

さすがにちょっとこれは相手がほしいなあなんて思いながら、いつも一人で稽古。

相手をつけての稽古や、館長に業を掛けられたときのことなどを思い出しながら。

一人で動くことができなければ、相手をつけて動くことができるはずもありません。

 

40分ほどで一通りを終えました。本数で数えると、うーんだいぶ早いな。

とくに疲れてはいませんが、少しだけ休憩。水分補給はせず。着装だけ直します。

 

かなり暗くなってきましたので、明かりをつけました。

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大石神影流

試合口、陽之表、陽之裏、三學圓之太刀、小太刀、二刀、鞘ノ内、鎗合、棒合

 

同じく居合刀で、一人で仕太刀を通して、打太刀を通して。

一人なので自分の動きに集中することができ。深い呼吸を意識して動きます。

居合刀は大石神影流の木刀とほぼ同じ長さですが、重さが違います。

手先で動かそうとせず、体全体で動きます。

附けの構えでは、刀が先重で反りが強いのが気になるところです。

 

30分ほどで一通りを終えました。本数に比して、ずいぶん早いですね。

あわてているつもりはないのですが。

一人だと、仕太刀が進んだり戻ったりするのを待つ必要がない分早いのです。

 

やはり少しだけ休憩。着装を直します。

着衣が乱れるのは、動きに乱れがあるからなのでしょう。

どれだけ激しく動いても着衣は少しも乱れず、というのが個人的には理想です。

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渋川一流

抜刀術、半棒表裏、棒廻し

 

渋川一流は、相手がいないので武器術だけ稽古。

抜刀術は、長い刀では少し難しいのですがなんとか。

半棒は、相手に遠慮せず自由に動けます。

棒廻しは、半棒で。くるくるくるくる、あちらこちらと自由に廻しました。

本当は鎖鎌も稽古したいところですが、今回はなし。

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8時過ぎに稽古終了。

いつもよりだいぶ早いですが、もうやることは一通りやりましたし。

 

着替えて体育館をあとにします。

帰宅して、シャワーを浴びて。

いつもよりだいぶ早い食事は戸隠そば。たいへん美味でした。

 

来週の稽古は、デンさんも通常通り参加予定。

礼法から、大森流と試合口を重点的に稽古する予定です。

H26.6.23