貫汪館 横浜支部稽古

小学校のグラウンドと体育館を利用させていただいているお礼に、年に二回ほど、利用団体全員で体育館のワックス掛けを行っています。

我が家の美人秘書と子供秘書にも動員を願って、体育館へ出かけます。

 

水拭きの時間でしたが、作業は順調に進んでいて早めのワックス掛け。

幸い人手は足りていましたので、子供秘書はなにもせずに帰還。

いつも仕切ってくれる方がいらっしゃり、作業はさくさくと進みます。

私も何度目かなので、不慣れな方に声掛けをしながら自分も作業。

あっという間に終了となりました。

中型扇風機二台を稼働して、1時間ほど乾燥させます。

今日は暑いですから、あっという間に乾くことでしょう。

あとで次の団体の方たちが、二回目のワックス掛けをしてくれる予定です。

 

支給されたペットボトルのお茶を一口。とても美味しかったです。

帰宅して、シャワーを浴びて、午睡。ぐー。

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夕方になって再び家を出ます。

二尺八寸の居合刀、デンさんが帰省している間お預かりしていた居合刀、

大石神影流用の鞘木刀、小太刀、定寸の鞘木刀、半棒、六尺棒。

それから今日はさらに、中木刀と脇差しも。

 

実は今日、小学一年生のお子さんが体験にいらっしゃることになっているのです。

子供用の鞘木刀は持っていませんでしたので、急きょ最寄りの武道具屋で短めの木刀と鞘をもう一本購入したのでした。

脇差しは以前、我が家の子供に購入したものですが、許可を得てちょっと拝借。

中木刀で大石神影流を稽古して、脇差しで居合を稽古してもらうつもりです。

いつもに増して大量の荷物ですので、再び美人秘書と子供秘書に出動を依頼。

腰を痛めている身としては、ありがたいことです。ありがたやありがたや

学校前でデンさんと合流。刀をお返しして、ちょっとだけ荷物が減りました。

 

本日二度目の体育館の床は、ぴっかぴかでした。

6時過ぎまでお待ちしましたが、お子さんはいらっしゃらず。

デンさん、美人秘書、子供秘書、私の四人でモップ掛け。

モップがするすると滑る感触が心地よい。床はさらにぴっかぴかになります。

やっぱりいらっしゃらないのかなー、なんて思っていると、すみませーんと声が。

入り口にお母さんとお子さんのお姿です。ご挨拶して、中に入ってもらいます。

てっきりご近所のお子さんかと思ったら、少し遠くの方でした。

ホームページをご覧いただいたそうな。むむ、初めての効果か。よしっ。

道に迷って遅くなってしまったとのこと。それは難儀でした。

 

第一印象は、ちょっと元気でフリーダムなお子さん。小学一年生ですからね。

でも、あそこには見えないけれど神様がいらっしゃるからご挨拶してください。

と言うと、きちんとお辞儀をしました。

大人用の帯を二重にして、腰に巻きます。

バンザイしてと言うと、素直にバンザイしてじっと待っていました。

第二印象は、素直な子。

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中木刀を渡して、大石神影流の稽古です。

長い刀を腰の鞘から抜いてもらいます。なにも教えなくてもきちんと抜けました。

身長120センチで二尺一寸の刀なら、身長の半分超えです。おそるべし

真剣、上段、附け、下段、脇中段、脇上段、車、裏附け

子供でも、稽古する内容は同じです。

正面に立って一緒にやると、左右が逆になってしまいます。ミラーリング

言葉で逆と言っても、なかなか通じません。

それよりも、横に並んで一緒にやると何も言わなくてもそっくり真似をします。

附けで、切っ先を相手に付けてと言うと、途端に魂が入ります。

とっても素直。

こちらがぐっと腰を落とすと、同じようにぐっと腰を落とします。

大人よりもよほど素直です。大人は何度言われてもなかなか落ちません。

 

ちょっと腕がつらそうにしていたので、ちょっと休憩。

でまたすぐに再開。子供は疲れるのも早いですが、回復も早いのです。

一回腕を下ろして手をぷらぷらしただけで、もう回復しています。

休むとき剣は左手でこう持ってとお教えすると、最後まできちんと守っていました。

同じことを二度言わせず。素晴らしいですね。

 

続いて素振り。

上段になって、真剣に戻ります。

最初はびゃっびゃと勢いよく振っていましたが、一緒に繰り返していると、何も言わないでもきちんとゆっくりと振るようになりました。

 

続いて試合口。

自主稽古をしてもらっていたデンさんをお呼びして打太刀をしてもらい、

試合口五本を通してやって見せます。

こんなとき仕太刀をするのはもちろん、カッコイイところを見せたいからです。

なんだ先生、やられてる。弱いんじゃん。とか思われても困りますしね。

仕太刀を好んで演武された大先生方もいらっしゃいます。

ホー、エー。

デンさんの気合が小さいのは、久しぶりで自信がないからか。

それとも、後ろで見ているお母さんが気になるからか。

五本を通して演武して見せて、デンさんには自主稽古に戻ってもらいます。

さて、お子さんとまたマンツーマンの稽古。

簡単に説明して、何回か繰り返して、次の手数へ。

繰り返して、また次の手数へ。

さくさくと進んで、問題なく五本目まで。

でもって最後には五本通してできちゃったりなんかしました。すごいですね。

諸手で突くところをつい振りかぶって打ち込もうとしてしまうのは、

なんだかどこかで見たような。はい、昔の私ですね。てへ

 

ここまで休憩をはさみながらも、横浜支部長とのマンツーマン稽古。

少し休憩だよ、と言ってお母さんの元へ行かせまず。

はい、休憩終わり。はやっ。

 

今度は脇差しの木刀を渡します。鞘は手作りの間に合わせ。

こっちの方がいいと。そりゃそうですよね。簡単に抜けました。一尺七寸くらい。

向かい合って座って一緒に抜いて、横に並んで一緒に抜いて。

こっちはちょっと難しいなぁ。とのことでした。さもありなん。

右足で抜き付けたあと、器用なことに斬撃では左足になってしまいます。

大石神影流も右足前で立つと、左足から進んでいました。

やっぱり歩み足が自然ですよね。

それでもしばらく繰り返していると、だいぶサマになってきました。

大森流の初発刀です。

最後に一人でやってもらいましたが、こりはさすがにちょっと無理でした。

剣術は相手がいるから、応じれば形になります。

居合は一人ですから、導いてくれる相手がいません。厳しい稽古ですよね。

それに初発刀って、動作がすごいまぎらわしいんですよねぇ。

覚えちゃうともうそんなこともわからなくなってしまいますが。

大森六郎左衛門から手渡されたキャストパズルのようなものだと思っています。

初めての方をお相手すると、いろいろと勉強になります。

 

元気があり余っているようなら、スポーツで発散するのも一つの方法でしょう。

でも逆に、静かな稽古で落ち着きを身に付けるのも一つの方法かもしれません。

親の言うことは聞かなくても、先生の言うことは聞くということもあります。

芸事の世界でも、親ではなくて他の先生に学ぶというのはよくあることです。

身内では、どうしてもお互いに甘えが出やすいからと聞いています。

 

あっという間の1時間でした。とても楽しかった。

お子さんはどうだったでしょうか。少しでも楽しんでいただければよかったですが。

笑顔がとても素敵なお子さんでした。

またのお越しをお待ちしております。

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さてさて、デンさん三週間ぶりの稽古。

 

大石神影流剣術

試合口

やっぱりなんだか自信なさげです。まあ久しぶりですからねぇ。

 

陽之表

来週の講習会に備えて、久しぶりに稽古をしました。

あらかじめ手数の名前と簡単な説明をしてからですが、やっぱりですねぇ。。。

すっかり忘れてしまったようです。おいおい思い出してもらいましょう。

 

無双神伝英信流抜刀兵法

大森流

入場して礼法、帯刀、初発刀から抜打まで、退場。

いやー、やっぱりすっかり忘れてしまったようです。

なんだか思い出しながら考えながら手順を追っている感がありありです。

手順が合っているから良くて、手順を間違えるとダメで。

貫汪館では、そんな基準で判断はしません。

手順ではない、別の何かを求めて稽古しています。

 

初発刀から繰り返しました。

身に付くまで稽古したものは、忘れても思い出すことができます。

でもまだ身に付いていなかったものは、また一から稽古しなければなりません。

用事があったり、行事があったり、なかなか思い通りには行かないものです。

それでも、倦まず弛まず続けることが大事でしょう。

短い袴の裾が、床に着くようにするところから思い出してもらうことにしましょう。

 

太刀打

来週の講習会に備えて、と思い出しましたがやらず。

ついつい大森流に時間を費やしてしまいました。

まあ大丈夫でしょう。けせらせら

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途中、ゴロゴロと大きな音が鳴り響き、ザーッと激しい雨が。

大雨警報が出ていたようです。くわばらくわばら

 

来週は、横浜講習会です。

 

H26.9.8