新しい業

GW初日(?)、貫汪館横浜支部では通常どおりの稽古でした。

各地で夏日となりましたが、横浜も暑い一日に。

袴下は穿かず、襦袢もTシャツも着ず。上衣も夏用。

体育館の扉を開けて、熱気を開放します。

うれしいことに、フルメンバーでの稽古です。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

少し短めに。今日は新しい業を稽古するつもりなのです。


半棒表

立会

立会、立合、太刀合、太刀相。たちあい

半棒表の一本目。基本になる業です。

掛かり稽古でさらっと。新しい業を稽古するつもりなので。


指棒

さて、新しい業。半棒表の二本目です。

最初の構えからいきなり一本目とは変わります。

そしてこれもまた、もう一つの基本になる業。

最初の構えは違っても、やることは同じです。

違う状況から、どうやって同じ結果に持って行くか。


二本目を何回か繰り返して、なんとか覚えていただき。

その後は、一本目と二本目を通して稽古していただきました。

こういうのも大事な稽古かと思います。

一本目と二本目の間で、気を切らさないこと。大事です。

 

大事な二本です。よく稽古しましょう。

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大石神影流剱術


構え素振り

構えた状態で前後に動いたり、素振りも前後に動いたり。

構えが目的でなく、素振りが目的でなく。

居着くことなく、自由に動けるように。


陽之表

よう剱

掛かり稽古でさらっと。今日は新しい手数を以下略


げっ剱

さてさて、新しい手数。陽之表の二本目です。

車の構えのまま前後に動き、左右に変化します。

陽の一本目と対になる、陰の二本目です。


やはり二本目がある程度できるようになってから、

一本目と二本目を通して稽古してもらいました。

対照的な二本の違いがよくわかるかもしれません。

上段で攻め攻めの一本目と、車で変化する二本目。

正しく陰と陽。

大事な二本です。よくよく稽古しましょう。


貫汪館館長ブログ<道標>

 「阳剱」

 「阴剱」

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無双神伝英信流抜刀兵法


大森流

初発刀

さらっと稽古。


左刀

同じくさらっと。


右刀

さてさてさて、本日三つ目の新しい業。大森流の三本目。

一本目は前を向いて座り、正面に抜き付け。

二本目は右を向いて座り、正面に抜き付け。

では三本目は? そう正解です。

三本目は左を向いて座り、正面に抜き付け。

いきなりやってもらうと、いきなりできました。


最初の構えは違っても、やることは同じです。

違う状況から、どうやって同じ結果に持って行くか。

(コピペ)

二本目左刀より、三本目右刀の方が簡単かもしれません。

とくに悩まず、さらっとできます。

左右の向きが違うだけだから、鏡対称なのでは?

そんなことないですね。パリティの破れがあります。

それはなにか。

理屈であれこれ考えるより、体の方がよくわかるかと思います。


大森流は、十本だったり十一本だったり十二本だったり。

いずれにしろ、最初の四本が基本と言われます。

ただまあ四本目はあれなので、この三本だけでも良いのかも。

初発刀、左刀、右刀の三本をよく稽古することで、

それぞれがまたよくわかるようになるのではないかと思います。

すべては初発刀の応用変化です。

 

最後に三本を通して抜いてもらいました。

四本目も加えて、混乱せずに抜けるようになるといいですね。

それから五本通して、六本通して、十本通して。

そうすれば、大森流というコンセプトが理解できるようになる

のではないかと思います。

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今回、三つの流派でそれぞれ新しい業をお伝えしました。

一気に三本。

形が変わっても、動きが変わっても、その本質は同じです。

そこを実感してもらいたいと思います。

新しい業をいきなり三本も覚えられない!なんて思わずに。

貫汪館の講習会では、半日で十本とかも普通ですしね。

その根底に流れる共通の理合を感じてもらいたい。

そうすれば、新しい業の三本や四本を覚えるのは、

それほど難しいことではないのではないかと思います。

それに実は最初の何本かを覚えるのが一番大変で、

あとに行くほど楽だったりしますし。

 

何を隠そう、教える方も大変です。

初めてで打太刀も仕太刀もできない方をお相手に、

組んで実演してみせないといけないのですから。

稽古前の脳内シミュレーションは欠かせません。


来週はGW終盤(?)ですが、通常どおりの稽古です。

ご参加、お待ちしています。

 

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