サプライズゲスト

自治会の会議に出席している美人秘書に中座してもらい、

荷物を持ってもらって体育館へ。

あいにくの雨です。

近年、四季もなんだかはっきりせず。

梅雨入り、梅雨明けも単なる気象庁の宣言に過ぎないよなあ。

なんて思ったりして。

でもさすがにこれだけ降ると、梅雨だなあと感じます。

雨降りに雪駄だと、足袋が濡れて。

下駄を履いてみました。

桐の下駄にコンクリートの地面だと、ちょっと腰に響きます。

でも、お蔭で足袋は濡れずに済みました。


体育館に到着すると、皆さんモップ掛けをしているところ。

指示をしなくても、的確に動いていただけるので助かります。


体験の方の姿はなし。

時間はお伝えしてあります。遅れていらっしゃるのでしょう。

あるいは、急用で来れなくなったのか。

皆さんには、体験の方がいらっしゃる予定ですとお伝え。

でもって、若い女性ですよー。なんて。


男の子は体調不良で、お母さんはその看病でお二人はお休み。

三人で稽古開始です。


先週はあんな稽古をしたから、今週はこうしよう。

来週はお休みの人がいるから、先には進めないな。

今日は体験の人が来るから、組み合わせはこうして。

いつもそんなことを考えています。

でも、急きょ予定と違ったときには、さてどうしたものか。

そんな対応も、私の大事な稽古の一つだったりします。

そしてこれがまた、とってもおもしろかったりするのです。

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澁川一流柔術


棒廻し

三人だけですので、広々と。

皆さん、棒はきれいに回転しています。

でもよく見ると、運足がぶつ切れだったり。

上体と下体が一致していなかったり。

歩幅が狭くて腰が高かったり。


自分はできるようになった、覚えた、上手にできる。

そう思った瞬間に、成長は止まります。

基本の要求は、これで良いということはありません。

動作は単純でも、簡単な動作とは限りません。

シンプルとイージーは違う。

やるべきことはいくらでもあります。

常に求める心を忘れずに。


半棒表

立会、指棒、引棒、右流、拂棒、大拂

いつもどおり掛かり稽古方式で。

三人だけですから、たっぷりと稽古できます。


動作がところどころ不自然なのは、まだ慣れていないからか。

避けよう、払おう、振りかぶろう、打ち込もう。

そういった意識が、動作の不自然さに表れます。

なにも考えずに、ただ素直に動けば良い。

でも、それが難しい。だから稽古を重ねるのでしょう。

速く動こうとせず。かと言って遅く動くのでもなく。

強く打ち込もうとせず。弱く打つのでもなく。

こころの問題です。

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大石神影流剱術


構え素振り

上半身だけ見ると、皆さんお上手です。動きも良い。

でも、下半身はどうでしょうか。

構えと言って、剣の位置だけでなし。

基礎になるのはやはり、まずは立ち方です。

狭すぎ、広すぎ。高すぎ、低すぎ。まっすぐ、ねじれ。

まずは各人の癖をなくさねば。

何度も同じことを注意して、その度に直し。

でもまた元に戻り。三歩進んで、三歩戻る。

こればかりは、自分が気を付けるしかありません。


そして、緊張して足腰を固めるのではなく、弛めること。

これも大事です。常に意識を。

器用な手先と異なり、足元の神経は鈍いものです。

よくよく注意しなければなりません。


陽之表

よう剣、げっ剣、無二剣

掛かり稽古方式で。少し細かくアドバイス。

よう剣は、まっすぐ打つこと。肚で押さえること。


げっ剣は、請け流しからの右の廻剣。

無二剣は、打ち落とされて左の廻剣。

これらは素振りとはまた違った動きです。

スムーズにできるよう稽古しましょう。

力みは大敵です。中心だけをしっかりと。

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無双神伝英信流抜刀兵法


大森流

初発刀、左刀、右刀、當刀、陰陽進退

向かい合って、皆で黙々と抜きます。

陰陽進退も問題なし。皆さん、覚えるの早いですねぇ。


同じ業を繰り返していると、入り口に若い男性の姿が。

見学ですかー?とお声掛けすると、突然すみませんと。

座って見学してもらうことにしました。あと10分だけですが。

いらっしゃる予定の方が来ず、予定外の方が来て。

そんなこともあるのですね。

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8時に稽古終了。


見学の方とお話。

名前をお聞きすると、連絡をいただいた方と同じ。あれ?

あー、そういうことか。

単に遅れていらしただけだったのですね。。。

そりゃそうか。

連絡を受けたのは女性の方とばかり思い込み。

でも来たのは男性で。それで別の方と勘違いしました。

あとで確認すると、メールには別に女性とは書いておらず。

なんでそう思ったのか→自分

東京からいらして、用事が長引いて、道に迷って遅れたそうな。

(遅れる旨のご連絡もきちんといただいていました。)

来週あらためて体験にお越しいただくことにしました。


いやいや、それにしてもとんだサプライズでした。

自分で勝手に驚いたのですが。

でもまあ、驚きなんてそんなものですよね。

すべて自分の心の働きです。

驚懼疑惑(きょうくぎわく)を剣の四戒と言うそうな。

おどろき、おそれ、うたがい、まどい

これらがあってはいけない。驚が一番最初ですね。

すべて自分の勝手な思い込みが原因のような気がします。

貫汪館で求める、無念無想、無我無欲とは正反対。

まだまだ未熟だなあ、と反省しました。


来週も通常どおりの稽古です。

フルメンバー+体験の方の参加をお待ちしています。


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