親子ペア

咒は呪ですし、やはり[月元]でしょう。

そしてどちらも元は、吭ではないでしょうか。のど/ふえ

活字だとわかりにくいけれど、筆字だとトポロジー的にはほぼ同一です。

なんてつぶやいてみるテスト

 

今回、お母さんはお休み。

男の子と女の子、お父さんズとの稽古です。

先週の見学者は今回はお越しにならず。残念

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澁川一流柔術

 

棒廻し

皆さん、棒はきれいに回っているのですが、腰高なのが気になります。

目いっぱい腰を落としてみて、と言ってみます。

おそらく、もうこれ以上は無理!というくらい落としてみても、

実はそれが本来やってほしい腰の高さだったりします。

いやいや、いくらなんでもそんなに落とさなくてもイイですよ!

ってくらい落とせる人は、普通あんまりいません。

 

腰の高さも流派によってそれぞれです。

時代背景や、流派の思想、道具の違いもあるでしょう。

現代、一般的には腰が高いですよね。私もそうです。

そして今は、短くて軽い半棒で稽古していますからなおさら。

本来は重くて長い六尺棒です。

そちらを遣えば、自然に腰も落ちるかもしれません。

 

腰を落とすと足の幅も変わって、膝の位置も変わって。

棒が、足やら袴の裾やらにパシパシと当たったりします。

体の位置や向き、棒の回転についても見直さなければなりません。

稽古することは尽きることがありません。おもしろいですね。

 

半棒表

十二本すべてをお伝えしました。

一から六本目、七から九本目、十から十二本目にわけて稽古。

今回はちょっと奇を衒って、最初は親子ペアで稽古してもらいました。

親子だから相性バッチリ!かと思いきや。あれ、そうでもなし?

まあ身長がずいぶんと違いますしね。でもそれだけでもなさそう。

続いていつもどおり、子ども同士、お父さん同士で。

イイ感じですね。安心して見ていられます。

でも身長が同じくらいだから、というだけではなさそう。

そして、打太刀のレベルがどう、とかいうことでもなさそう。

 

要は、いつもの慣れた相手かどうか、ということなのでしょう。

でもそれって、演舞としては良くても、演武としては?

いつどこで誰が何をしてくるのか、わからないのが本当でしょう。

いつでもどこでも誰とでも相手をできなければ。

どのタイミングでどう動くかわかっている相手と上手く合わせられても。

そして同じ相手と同じ形を稽古していても、いつも同じ動きとは限らず。

もし相手が間違えたとしても、しれっと対応できるとイイ!ですよね。

 

理合を正しく動けば、形は一つ。とは限りません。

同じ動きなのに途中で変化をする、裏を稽古すればわかるかも。

表の形がすべてではなし。表はあくまで、表でしかない。

物事はすべて、表と裏で一つです。

そして表と裏以外にも、奥、破、崩、早手、などなど。

同じ形にもいくつもの段階があったりします。おもしろいですよね。

これしかない!と思うのは、単なる思い込みでしょう。

正解は一つだけと考えるのは、楽をしたいだけのことかと思います。

 水は低きに流れ、人は易きに流れる

楽に楽にと言いながら、楽なら良いというものではなし。

この違いの分別が、なかなかに難しいかもしれません。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

いつもどおり。呼吸に合わせて。リラックスすることが大事。

 

陽之表

よう剣から太陽剣まで六本一気に。子ども同士、お父さん同士で。

こちらはもう、手慣れたものです。

 

正当剣

こちらはまだまだ。

よう剣から太陽剣までがいわゆる剣術的な動きなのに対して、

正当剣の動きはずいぶんと特徴的かもしれませんね。

#いやもちろん、正当剣もれっきとした剣術ですが。

でも続く無意剣は、もっとややこしいんですよ。うふ

そして、打太刀も難しいですね。袈裟斬りから突きの連続。

よくよく稽古しましょう。

 

小太刀

いつもどおり、二本一組を二セットで。

最初の無構えを少しアドバイスしました。

無構えと言いながら、どうでも良いというわけではなし。

その後の動きを導く、とても大事な構えです。

無構えという名の構えなのかもしれません。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流

初発刀から流刀まで一本ずつ黙ってそろい抜き。

そしてまた、二巡目で少しアドバイス。

今まで、何も言わずに黙々と稽古してきました。

見て真似をしてください。的な。

でも最近、少し細かいことを言ったりもして。

すぐに吸収してくれるのがいいですよね。

乾いた砂が水を吸収するように。

空腹な人がなんでも食べるように。

湿った土に水を撒いても、満腹の人に食事を出しても。

黙って座れば何でも出てくる。

そういう状況に慣れてしまった人は、そういうものだと思ってしまう。

最初はすぐに覚えても、いつかきっと伸び悩むことでしょう。

 

一見不合理なことが、実は合理的だったりもするものです。

山に登るとき、直線最短距離を行く人はいないでしょう。

あっちに回りこっちに回り。ときにはせっかく上ったのに下りもして。

でも実はそれが、一番確実な最短距離だったりするものです。

もちろん、直線最短距離で登りたい人はどうぞお好きに。

険しい道のりでしょうが、全員が遭難するとは限りません。

それにロープウェイで登ったり、途中まで車で行ったり。

自家用ヘリで一気に頂上、というのもあるでしょう。

頂上に行くのが目的なら、それもありでしょうね。

それが楽しいかどうか、意味があるかどうかは人それぞれでしょうし。

でも私は、頂上へお連れして景色を見せて満足するのではなく。

登り方をお伝えできればいいな、と思っています。

そうすれば、いつか一人でも登ることができるようになるでしょう。

いつまで経っても誰かに頼るのではなく。

 

流刀をしばらく繰り返し。

速く動こうとして足を強く踏みしめると、居着いてかえって遅くなり。

速く動こうとせず、するすると動くと結果的に早くなります。

ある一つの動作のスピードだけが速くても。

斬られてからでは、いくら速くても早くないですよね。遅すぎ。

無理無駄のない動きを求めましょう。楽に楽に。

 

最後に初発刀を一本抜いて、終わりにしました。

新しい業を繰り返し稽古したら、初発刀を抜いて調子を整える。

それが良いような気がします。

最後に大きく深呼吸、みたいな感じです。

初発刀はいい業です。全身を大きく伸び伸びと。左右を均等に。

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ポリプロピレン製の刀を購入してみました。

もちろん組太刀などには遣えませんが、家での稽古には十分。

木刀を居間に置いたりもしましたが、やっぱりちょっと危なくて。

重さは490グラムだからだいぶ軽め。

長さは切っ先からハバキまで75センチだから二尺五寸。

居合刀は、二尺四寸、二尺六寸、二尺八寸と偶数ばかり。

奇数の長さの刀は初めてかも。なんだか不思議な感じです。

 

皆さんに持ってもらうと、軽い!と言う人と、重い!と言う人と。

木刀よりも軽いのですが、おもちゃと思うと重いのかも。

重い軽い、長い短いは相対的なものです。

なんにしろバランスが良いので、とてもいい感じです。

いつも膝の上に置いておいて、柄を取ったり抜いてみたり。

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来週は、高知県の坂本龍馬記念館で演武をして参ります。

https://www.facebook.com/events/1621863101411089/

 

再来週は、福岡県の大石武楽先生追善少年親善剣道大会で演武です。

https://www.facebook.com/events/1668418886772158/

 

いずれも横浜支部長が不在のため、自主稽古となります。

ケガなどのないよう、楽しんで稽古をしてください。

また、だいぶ冷え込むようになりました。寒さ対策も忘れずに。

#動かずにじっとしていると、けっこう冷えます。

稽古日記の代筆もお願いします。楽しみにしています。

 

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