洋服での稽古

九段下の櫻屋さんに行って、またあれこれと買い込みました。

六尺棒、半棒、短い木刀、下げ緒。。。

加えて、革の丸鍔も一つ。

他流用なのですが、しっかりしているのでお気に入り。

丸の形なのも、お気に入り。床に置くと転がるのが難ですが。

高価なのも少し難でしょうか。木刀本体と同じような値段です。

以前購入した物は、普通に穴を削って木刀に合わせました。

でも、最近なんだかグラグラして。

少し削りすぎたかな。。。

まあ、館長のあの激烈な打ち込みを請け続けていれば、

ときには鍔にも当たります。鍔も緩むというものでしょう。

 

今度は、鍔を削らずに、木刀を削ってみることにしました。

大石神影流剣術の木刀は特注品。長くて太い。

鍔元はあまり段差がなく、これも鍔がぐらつく原因の一つかも。

東京の小学校時代に授業で使用した肥後守を出してきて。

今でもときたま使います。

20年以上前に自分で研いだきりですが、表面はピカピカのまま。

なんだか不思議です。

 

鍔元を大胆に削って、段差もはっきりさせてみました。

削りすぎるともうどうしようもないので、少しずつ少しずつ。

ベランダで1時間も作業をしていると、鍔は根元まで入って。

隙間なく、びったりとはまりました。少しきつめなのがポイント。

鍔留のゴムも、少し大きめとのことで苦労せず入り。

削った部分は地肌が出て白くなってしまったので、蝋をゴシゴシ。

いい感じです。うむ。余は満足である。

さっそく今日の稽古から遣いましょう。

古い方の鍔は、スペアの木刀に流用することにしました。

やはり緩いけれど、以前より少しましで。

特注の木刀は手作りですから、太さなどは多少の差があります。

やっぱり100円のプラ鍔とは違うなー。

なんて、一人ほくそえんだりして。。。

#実は正直、道具にはあまりこだわりはありません。

 でも、公の場で演武する機会もあるわけですからね。

 多少は気を遣うというものです。

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男の子とお母さんから連絡あり。

いまだ体調がすぐれないので、稽古を見学したいとのこと。

体育館は冷えるので自宅で安静にするようお伝えしましたが、

来週が昇級審査だから見学をしたいと。

暖かい服装でお越しいただくことにしました。

 

女の子のお父さんから連絡あり。

急に仕事が入ってしまったので、稽古はお休みするとのこと。

でも時間は少しだけあるので、モップ掛けはしてくれるそうな。

ありがたいことです。

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美人秘書にストーブを持ってもらって一緒に家を出ます。

古い電気ストーブですが、ないよりはマシでしょう。

刀袋には、短い木刀も二本。男の子と女の子用です。

 

少し早目に体育館に到着して、皆でモップ掛け。

コンセントを差して、ストーブをつけます。

 

男の子に体調を確認して、少しだけ稽古することに。

持ってきた木刀をお貸しします。

 

女の子にも、持ってきた木刀をお貸しします。

いつも遣っている木刀は、少し長すぎるようで抜き納めが厳しそう。

少し短めの木刀を用意しました。

そして余った木刀を見たお父さん、少し稽古しても良いですかと。

もちろんです。

 

男の子と、女の子のお父さんは洋服のまま稽古です。

道場によっては、けしからん!となるかもですね。

でも私は服装よりも、そのやる気を大事にしたい。

たとえ1分でも稽古をする。体調が良くなければ、見学をする。

とても大事なことだと思います。

 

時間と体調の都合で、剣術を先に稽古することにしました。

いきなりですね。でも、いつものことです。

臨機応変、融通無碍。千変万化、自由自在。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

いきなり審査形式で。前に立って、号令だけ掛けます。

あれこれと言いたくなるのを、ぐっとガマン。

いつも言えば良いというものではなし。

木の上に立って見るから親だとか。[立/木+見]

↑実はよくありがちな、説得力があるけれど本当は違う俗説の一つ。

本当はこちらのようです。

https://ja.wiktionary.org/wiki/親

 

試合口五本

同じように審査形式で。二人一組で組合せを替えて。

 

やっぱりいきなりだと、少し難しいですかね。

審査前は、ご自宅で少し稽古をお願いします。

順番を忘れてしまうようでは、さすがに少し困ります。

たとえ正しく動けるとしても。

木刀は持たず、手刀ででも稽古はできます。

身近に稽古相手がいるのは、とても幸せなことです。

試合口五本。

打太刀と仕太刀の両方を通しても、ほんの10分弱でしょう。

寝る前がおススメ。そうすると、夢の中でも稽古できるかも?

 

女の子のお父さん、お仕事へ。お疲れ様でした。

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澁川一流柔術

 

鎖鎌

続いて澁川一流柔術。でも、棒廻しではなくて、鎖鎌から。

ここでも予断を許しません。ふふ。

 

女の子と、男の子のお父さんは二回目。さすがにお上手ですね。

男の子は初めて。ちょっとてこずって。

でもちょこちょこっとアドバイスすると、すぐに上手に。

すぐ横でお手本が稽古していますからね。見て真似ができます。

小さな体で、4mもの紐を操作する。大したものです。

まるで、カウボーイのよう。

 

男の子の稽古は、ここまで。

あとはお母さんの膝元で見学をしてもらいましょう。

 

棒廻し

女の子と、男の子のお父さんの二人。

姿勢を少しだけ注意。毎度、同じことです。

前傾する癖、突っ立つ癖、蹴る癖、棒の中心が少しずれる癖。

人それぞれです。

癖というと、なんだか良いような気も。

でも癖は、決してあってはいけない。

 

レベルが高いのを個性、低いのを癖というとか。

でもいずれにしろ、流派の掟と違うようでは。

小さな我は必要ありません。

個性は、掟を守っていても自然と発露するもの。

それは原理原則を守っていても。原理原則を守っているからこそ。

そういう個性なら大歓迎です。

 

半棒表

打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で三本ずつ。

女の子と、男の子のお父さんの二人だけです。

さくさくと進みます。

何本か、少し細かく稽古をしました。

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無双神伝英信流

 

大森流

初発刀から順刀までそろい抜き。

 

順刀を繰り返して稽古しました。

女の子、ときどき諸手で右下へ斬撃。おもしろいですね。ちょっと不思議

英信流の体系で、諸手で右下へ斬るのは浮雲くらいでしょうか。

片手の抜き打ちは、右下が多いですね。

 

大森流は、十文字居合とも言われるとか。

水平の抜き付け&真っ向の斬り付け。水平&垂直の十文字

実際には、血振るいで右下へ斬りますし、

流刀や順刀で(やや)左下へ斬ります。

 

剣は、左から回すか右から回すかの二つだけ。

まっすぐ突きかぶるのは、分類するなら左からでしょうか。

抜き付けからの運剣は、左から。そこから諸手真っ向。

右からは、左手が邪魔なのでいっそ離して右片手で。

大きく回して、右片手のまま右斜め下へ。血振るいですね。

左手を添えて諸手真っ向もありでしょう。

でも大森流は、そのようなコンセプトにはなっていない。

そして、右片手だけで真っ向はちょっと難しい。

右片手で斬るならば、真っ向かやや左へ斬って、左手を添える。

流刀や順刀の斬撃ですね。

そして斬撃の理合が違うのだから、その後の動作も異なります。

初発刀とは違う納刀です。

もっとも、斬るのは右肩からですが、運剣そのものは左から。

初発刀となんら変わるところはありません。

逆刀、勢中刀、虎乱刀、抜打も。

大森流は、すべて左から。

 

自分としてはいつの間にか当たり前となってしまった動きも、

初心者の方の動きを見ていると、新しい発見があります。

あらためて考察する機会を与えてもらえる。

良い勉強になります。

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いつもより30分ほど早く終了。

人数が少ないと、短い時間でも密度の濃い稽古ができるかも。

逆に言うと、人数が多いときにいかに密度の濃い稽古ができるか。

本人の心掛け次第でしょうか。

 

男の子とお母さん、少し早く帰るかも、なんておしゃって。

でも、けっきょく最後まで見学されていました。

お大事になさってください。

 

自宅に電話。自分で持って帰るから、来なくていいよと。

んでも、道の途中で美人秘書と合流。わざわざありがとう。

ストーブを持ってもらいました。

いつもビビデバビデブーじゃなくて、

いつもすみませんねー。

 

来週は、横浜講習会&昇級昇段審査(於横浜支部)です。

通常の稽古はありませんので、ご注意ください。

#横浜講習会は、道着のない方も大歓迎です。

 運動のできる服装でおっけーです。

(鎖鎌と鞘付木刀をお持ちでない方には、お貸しします。)

 今からでも間に合いますので、どしどしお申込ください。

 お待ちしています。

 

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