稽古初め

今年は1月9日が稽古初めです。(デジャヴュ?

先週は一人で抜き初めとしゃれこんで。

抜き初めは、一年の最初に刀を抜くから抜き初め。

演武会だったり、儀式だったり、稽古のことだったり。

居合だけであれば、抜き初めイコール稽古初めかもですね。

でも居合以外は抜き初めとは言わないですから、稽古初めでしょうか。

 

職場へは、ずっとコートを着ずにスーツだけで出勤していて。

まるで、半袖半ズボンの小学生みたい。と言われたりします。

でも、今年は暖冬ですから気にならず。

稽古初めの午前中は出勤でしたが、さすがに寒くてコートを着ました。

でもお昼過ぎに帰宅するときには、暑くてコートは邪魔に。

やっぱり暖冬ですね。

 

帰宅して一眠り。。。

 

居合刀、大石神影流木刀、鎖鎌、六尺棒二本。

六尺棒は、自分用の一寸径とお貸しする用の八分径。

八分径はなかなか良いのが見つからなくて。

稽古納めの翌日にようやく届いたのでした。一日残念

それから、館長が送ってくださった初段証書二枚。

稽古撮影用のビデオカメラ。

ダウンジャケットを着込みます。夕方になって冷え込みました。

 

校門前で男の子一家と合流。新年の挨拶。

女の子一家はアクシデントあり。遅れていらっしゃるそうです。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

男の子は、昨年末までは三尺棒を廻していました。

今年から半棒を廻してもらいます。身長と同じくらい。

お父さんは、昨年末までは半棒。今年から六尺棒の一寸径。

お母さんも同じく半棒から六尺棒。八分径をお貸しします。

長さは同じですが、細い分もちろん軽いです。

無理をして重い物を遣っても、おかしな動作になるだけでしょう。

 

三人ともお上手ですね。半棒から六尺棒、三尺棒から四尺棒。

長くて重くなって、戸惑うのではないかと思っていたのですが。

短めの棒で長らく稽古していた成果でしょう。

でも聞くと、やっぱり重く感じるそうな。

長くて重ければ、短くて軽い物とは同じようには扱えません。

長ければ長いなりに、重ければ重いなりに扱う必要があります。

いずれにしろ、腕で廻さず、体の移動で廻すこと。

それが大事かと思います。

 

六尺棒表

一本目 はつの

女の子とお父さんがいらっしゃらないので悩みましたが、稽古することに。

せっかくの新年です。

体の前に立てて、後ろに開き、打ち込み、引いて、突く。

とても単純な動作です。

でもやっぱり半棒とは違う。

道具の長さと太さと重さが違えば、動作も異なります。

そこが稽古する眼目でしょう。同じ動作であれば稽古する必要もなし。

 

そして一本目は、その流派の代表的な動作です。

この流派では、この道具をこのように遣います。

そういう宣言でもあるのでしょう。

一本目ができれば他の形もできる。

一本目ができなければ、他の形もできない。

そういうものかと思います。

しばらく一本目だけを繰り返しました。

礼式は半棒と同じ。体の前に垂直に立てます。

でも、長くて重い。それを実感できればと思います。

中心が大事です。

 

鎖鎌

伝えられているのは十本の形。

大きく分けると、上段に対してと、斬り込みに対してと。

今回は、斬り込みに対しての四本のみを稽古しました。

伝えられている形の順番とは異なりますが、稽古の方便としてです。

 

間もなく、女の子とお父さんが合流。新年の挨拶。

突然のアクシデントでしたが、なんとかなったようです。

遅れても稽古にいらっしゃるのは大事なことです。

ただ、気持ちが波立っているでしょうから、ケガには注意を。

 

履形

長らく保留にしていた素手の稽古です。

今回は、礼式のみ。

「澁川一流柔術の稽古で最初に行う礼式は技のきめはなく只相手を押し返すだけの動きをします。

これは澁川一流柔術が敵と争う為のものではないという理念を表していますが、思想を表す動きだとのみ考えてはなりません。

正しく行えれば礼式の動きは澁川一流柔術の基本が修得できるように仕組まれています。」

貫汪館館長ブログ<道標>礼式(2010/10/13)から抜粋

カテゴリー:柔術 業

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説明をされれば、なるほど納得の形です。

でももしこれを最初に稽古せず、一本目から稽古したら。

一本目は、負投。逆関節を極めての背負い投げです。

二本目は、裏投。いわゆる喉輪攻めです。

三本目は、巻返。相手をうつぶせに抑えます。

いずれも激しい内容ですね。

行くべき道を間違えてしまうかもしれません。

 

また、柔術とは、素手と素手のイメージが強いかもしれません。

ですが実際には、武器を遣います。

武器がない場合に、やむを得ず素手で対するだけのこと。

稽古をしやすいように、素手から稽古を始めるだけのこと。

拳で中段を突くのも、本来は懐剣で突く動作です。

間と間合いにはシビアさが要求されます。

でも、これを素手と勘違いしてしまっては。

最終的には、素手で武器に対するのが目的です。

ゆめゆめ、行くべき道を間違えませんように。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

呼吸に合わせて、少し早めに動きました。とても冷え込みます。

 

陽之表

掛かり稽古方式で二本ずつ。正當剣まで。

続く無意剣も稽古したかったのですが、今回も保留。

なかなか先に進めません。

早く、十本を通して稽古できるようになりたいですね。

正當剣と無意剣さえ覚えてしまえば、あとの二本は単純な動作です。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流

初発刀から順刀まで。一本ずつそろい抜き。

 

逆刀

時間もありませんでしたが、稽古することに。

新年のお年玉でもあります。

稽古納めには物をお渡しして、稽古初めには形をお渡しして。

一回抜いて見せて、あとは一緒にそろい抜き。

向かい合って抜いたり、同じ向きで抜いたり、横を向いて抜いたり。

手順は多いですが、それほど複雑ではなし。

流刀ほどは苦労せずにできたでしょうか。

大森流は、逆刀まで覚えてしまえば、あとは単純な形ばかりです。

早く、十一本を通して稽古できるようになりたいですね。

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8時過ぎに稽古終了。

お父さんズに、大石神影流剣術初段の証書をお渡ししました。

本来は館長からですが、横浜支部長が代理で授与です。

広島からわざわざ送ってくださったので、稽古初めにお渡しすることができました。

ありがたいことです。

 

皆さんを見送って、一人で体育館に残り。

今回もビデオ撮り。大森流だけです。

抜き初めで一通り撮影しましたが、大森流だけ違和感がありました。

どうも、皆さんと稽古するので、調子がくるっていたようです。

普通に動いて惑わさないよう、早く動かないようにと意識しすぎて。

今回は意識せず、普通に動いてみました。

帰宅してチェックしてみると、うんまあこんなものかな。

という感じでした。

 

常に最高の業をお見せしなければならない。

でも、早く動いてしまうと惑わしてしまう。

かと言って下手にゆっくり動いても。

難しいものだなあ。。。と痛感しました。

 

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