18日の月曜日、横浜では大雪が降りました。

積雪はほんの数センチでしたが、交通機関は大混乱。

私はいつもよりも早く家を出て。

バスは最初からあてにせずに駅まで歩き。

地下鉄は大幅にダイヤが乱れていましたが、職場へは無事に到着。

ほとんどの人が1時間以上遅れて出勤する間、職場を守り切りました。

(というほどのことでもないのですが。お客さんも来なかったし。)

 

あらかじめ大雪の予報が出ていましたからね。

いつもより30分も早く家を出れば、混乱は回避できました。

こういった部分はいわゆる「兵法」なのかもしれません。

武道の段位が何段とかとは関係なし。

・・・と言いながら、私の場合は実は単に有能な美人秘書に、

いつもより早く起こしてもらえただけだったりして。

しかも、起こした方の理由も、単に雪にはしゃいでいただけかも。。。

 

居合刀、大石神影流木刀、六尺棒一本を持って家を出ます。

週末はまた雪なんて話も聞きましたが、幸い降らず。

それでもしんしんと冷え込みます。

六尺棒袋を持つ手は冷えるものです。手袋が暖かくて助かります。

 

少し遅れて体育館に到着すると、モップ掛けはすでに終了。

もう棒廻しをしている人と、その準備をしている人と。

男の子のお母さんは、事前に連絡があってお休みです。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

挨拶だけして、しばらく黙ってじっと見ることにしました。

毎回、注意することは同じです。

いつも言ってもらえると思ってしまえば、甘えが出ます。

たまには何も言わなければ、自分で考えるかもしれません。

自分で考えるのは、とても大事なことです。

稽古と練習の違い。なんてことを言いだすまでもなく。

 

六尺棒表

一本目はつの、二本目せぐち、三本目すんげ 

 

女の子は、六尺棒表は初めて。

いつも通り、前に立って皆で一緒に素振りから。

何回か繰り返してから、二人一組に。

子どもーズとお父さんズのペアです。

棒の長さが同じ同士ですから、やりやすいかと思います。

間に棒が入るくらいの間合いが目安になるかも。

ちょうど中間で棒と棒が打ち合うと良いでしょうね。

 

しばらく繰り返して、二本目。

一本目と違う二か所を説明して皆で繰り返し。

そしてすぐに二人一組で稽古。

 

しばらく繰り返して、三本目。

一本目と違う二か所を説明して皆で繰り返し。

そしてすぐに二人一組で稽古。

 

一本目から三本目は、ほとんど同じ動作です。

違う二か所も、ほんの小さな差と言えます。

でも逆に、その小さな差を感じることができるかどうか。

同じような動作をわざわざ形として三本も残す。

意味があるからそうしたのでしょう。

頭で覚えて、それで終わりでは困ります。

ゆめゆめおろそかにはできません。

女の子は、一から三本目を一気に稽古。とくに問題はなし。

あとは動きを体に染み込ませるだけです。

 

半棒表

掛かり稽古方式で、一から六本目、七から九本目、十から十二本目。

さらっと流して終わり。

六尺棒と一緒に稽古をすれば、何か感じる部分もあるかと思います。

その違いを、それぞれにフィードバックできると良いですね。

長い物は長いように遣い、短い物は短いように遣う。

大事なことです。理屈ではなく、体で感じましょう。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

呼吸に合わせて少し早めに。間を置かずにどんどん動きます。

 

試合口

やはり、たまにはやらないと忘れてしまいますからね。

本来なら家で自分で稽古すべきもの。

でも、それができる人はなかなかいません。

せっかく貴重な週末の時間を割いて、道場に来てくれるのです。

少しでも有意義な時間を過ごしてもらいましょう。

 

前で示範して、あとは二人一組で稽古。五本通し。

ああ、これなら知ってる。これならできる。

でもそれは、思い違いというものでしょう。

同じ形でも、レベルの差というものはあるものです。

どこがどう違うのか。そこを見てもらいたいから示範するのです。

常に初心を忘れずに。いつでも初めて見る気持ちで。

いつでも新鮮な気持ちで稽古ができるように。

惰性の繰り返しの万年稽古では困ります。

 

陽之表

掛かり稽古方式。よう剣から太陽剣まで、正当剣と無意剣。

いきなりでしたが、まあなんとか。

一本一本はできたとしても、通してできるかどうかはまた別ですね。

何食わぬ顔で、さらさらっと通せるとカッコイイ!かも。

 

正当剣は皆さんもう問題なし。

無意剣は皆さんまだまだですね。当たり前か、まだ二回目だし。

当たり前? 当たり前は人によって違います。

一度教えたことが次にできていなかったら、もう教えない。

そういう当たり前もあります。

昔の武道の教え方では、そういった話をよく聞きます。

それに実際には、それほど昔の話でもなかったりして。

館長は、三流派のいずれもそのような教わり方をされたと聞いています。

横浜支部ではそこまで厳しい稽古をするつもりはありません。

ですがもし、一度で覚えることができたとしたら。

二度目にはより細かく、深い稽古ができるでしょう。

そして三度目には。さらに四度目には。

稽古と言うのは、そういうものかと思います。

ゆめゆめ、単に表面をなぞるだけの稽古にはなりませんよう。

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澁川一流柔術

 

履形 礼式

いつもどおり前で示範して。それから二人一組で稽古。

皆さん、三回目の稽古です。

前回もかなり細かくご説明しました。

それでもやはり、まだまだですね。

いくら耳で聞いて頭で覚えても、体は動いてはくれません。

思い込みがあれば、そちらが優先されてしまいます。

いつでも素直な気持ちで稽古をしましょう。

 

しばらく繰り返しました。

今回もただ見ているだけの私でした。

でも、剣術で元立ちをしていたお陰か?体は冷えずに済みました。

皆さんは動きっぱなしでしたが、だいぶ冷え込んだようです。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流

初発刀から逆刀まで。通して抜いて。

流刀から逆刀まで。もう一度通して抜いて。

逆刀だけ繰り返して抜きました。

逆刀はまだまだのようですね。手順の多い形です。

 

柔術の形は、うろ覚え同士でもなんとかできるものです。

でも、剣術はうろ覚え同士ではできません。あれ?ってなものです。

ましてや居合は、うろ覚えではできません。動きが止まってしまいます。

前で一緒に抜いてもらえれば、見よう見まねでなんとかできます。

でも一人でできるかどうか。そこがポイントでしょう。

逆に言えば、居合以外はできていないのにできたつもりになってしまう。

それは落とし穴というものかもしれませんね。

 

一人で動く。

二人で動く。剣を媒介として。少し離れて。剣の間合いで。

二人で動く。相手の腕を掴んで。密着して。

密着と関連性の度合いの問題かと思います。

相手をコントロールしているつもりで、相手に頼っているだけ。

それでは困りますね。

自立して自律して、それで初めて他律できるというものでしょう。

 

居合と剣術と柔術と。相互補完ができる稽古体系かと思います。

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定刻を少し過ぎて稽古終了。

ついつい、あと一本、あと一本と思ってしまうのです。。。

体育館は、いつも余裕をもって予約しているので問題はありません。

でも、家でお待ちのご家族には申し訳ないことです。

 

来週も通常通りの稽古です。

道路の隅っこに残っている雪も、もうなくなっていることでしょう。

 

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