横浜講習会8 無双神伝英信流抜刀兵法(英信流表&大小詰・大小立詰)

 平成28年7月23日(土)、横浜支部恒例、館長をお招きしての横浜講習会を開催いたしました。

 今回も地元神奈川、東京からのご参加に加えて、名古屋西支部長にもご参加をいただきました。

 講習会の内容は、前半が無双神伝英信流の英信流表、後半が大小詰と大小立詰でした。

 今回の会場は空調も効いていて、快適な環境での稽古となりました。

 

 前半は英信流表です。

 まず、礼法から。立って神前へ礼をするにあたり、刀を持ち替えます。腕の力で刀を持ち上げるのではなく、力を抜くことで動きます。

 まずこれが難しい。

 二人一組となって、腕を持ち上げてぷらぷらさせてストンと落とす、という稽古をしました。これは、難波一甫流の基本の稽古でもあります。

 自分の腕の重さが感じられるようでなければなりません。

 

 続いて、座り、刀礼し、帯刀。

 貫汪館では、これらもすべて業に直結しています。

 ゆめゆめおろそかにすることはできません。

 

 そして、英信流の座法である居合膝(立膝)の稽古。

 初めての人、そうではない人。いずれも苦労されていました。

 英信流の基本は、この居合膝です。

 正しく座ることができれば、業もなかばはできたようなもの。

 正しく座ることができなければ、業ができようはずもありません。

 これは、大森流でも同じことです。

 正座は誰でもできると思いがちです。ですが、貫汪館の無双神伝英信流抜刀兵法における要求を満たせているかどうか。

 あらためて確認が必要かもしれません。

 

 続いて抜き付け。

 大森流よりも英信流の方が抜き付けが楽、というのはできる人の話。

 皆さんは、慣れない座り方からの抜き付けに四苦八苦されていました。

 

 礼法と座法で30分ほど、抜き付けだけで30分ほど。

 それから運剣、斬撃。

 気付けば、休憩なしで2時間ほどが経過していました。

 形の稽古は、ここで切り上げることに。

 

 最後に、二人一組となって木刀で山下風の引き倒しを稽古しました。

 バラバラの手足と体で、腕力を使って相手を倒してもせんなきこと。

 統一された体で、肚の力を遣って倒す。その腕に力感はありません。

 倒す方は何事もなき態で、倒された方も何をされたかわからない。

 それが正しい姿かと思います。

 その不思議な感覚を求めて、稽古を続けていただきたいと思います。

 

 前半は英信流表の予定でしたが、礼法と座法そして抜き付けにほとんど終始いたしました。

 少ない項目ではありましたが、内容の濃い、充実した稽古ができたかと思います。

 

 お茶とピノと塩アメで、少し長めの休憩を取りました。

 

 後半は、大小詰と大小立詰。

 居合膝で向かい合って座り、刀の柄を押さえられたところから相手を倒します。

 これも先に稽古した木刀での引き倒しと同じです。

 倒す方はなにもせず、倒される方はなにも感じず。

 それが正しい姿かと思います。

 大小詰は八本のうち柄留を除く七本を稽古し、

 大小立詰は七本のうち〆捕、蜻蛉返、乱曲の三本を稽古しました。

 

 休憩を含めて約4時間、充実した稽古だったかと思います。

 今回も多数のご参加、ありがとうございました。

 次回の講習会が決まりましたら、またご連絡いたします。

 また皆様のご参加をお待ちしております。

 ありがとうございました。

 

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英信流表

大小詰

お茶とピノと塩あめ
休憩中。。。