梅雨明けの昇級審査と体験者と演武リハーサル

関東地方は梅雨明けとなりました。

もっとも誰かにそんなことを宣言されるまでもなく、

青い空と白い雲、灼けつくような陽射しで夏とわかります。

 

二尺八寸の居合刀、大石神影流の鞘木刀二本、定寸の鞘木刀、

半棒、懐剣、黒足袋、帯、プラカードなどなど。

そうです、今回も見学希望者がおありです。

でもって体験をおススメすると、体験なさるとのことでした。

#六尺棒を忘れてしまい、あとで美人秘書に届けてもらいました。

 いつもすまんのう。。。

7月は、

 第一週は通常稽古で見学の方があり

 第二週は選挙前日で稽古なし

 第三週は本部講習会のため自主稽古

 第四週は横浜講習会で通常稽古なし

 第五週は久しぶりの通常稽古で体験の方あり

と、変化に富んでいますね。

 

いつもどおり体育館に到着し、皆さんとあれこれとお話し。

演武会などあれば、その調整もあります。

それとは別に受け取る物、お渡しする物もあります。

なんやかんやとせわしない。

#館長作成の、大森流手付けもお渡ししました。非売品です。

 それになんと、英信流奥の手付けもセット!です。

今回は、お子さん二人の居合の昇級審査もあり。その準備も。

 

そうこうしているうちに、体験の方がいらっしゃって、ご挨拶。

居合に関心があるとのことで、審査を見学してもらうことに。

椅子を出してもらって、正面に座って審査開始。

礼法から始めて、大森流十一本。号令なし。

業間違いは多数ありましたが、動きは良し。

三級合格です。

大森流は、二級でも一級でも実技審査を行います。

次回は、今回以上のレベルアップをお願いします。

気になった点は、今後の稽古でビシバシと指導しますので。

覚悟してください。あは

 

さて、稽古開始です。

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澁川一流柔術

 

<棒廻し>

体験の方にも八分径を渡して廻してもらいました。

下から跳ね上げるように廻します。

体の左右を入れ替えると、あれ? 回転が逆になってしまう。

そうです。それをどうやってつなげるか。

細かく説明はせず、工夫してもらいました。たまにアドバイスのみ。

そうこうしているうち、なんとか廻せるようになりました。

すごいですね。

 

<六尺棒表>

皆で向かい合って素振り。

体験の方にはとくに説明もせず、真似をしてもらいました。

ゆっくりめに動きます。

六尺棒表はほとんど同じような動作ばかりです。

一回ずつしか行いませんでしたが、後半にはだいぶ動けるように。

 

皆さんには二人一組で棒合をしてもらって、体験の方と一本目だけ。

向かい合って真似をしてもらうと、左右が逆になるのはお約束。

そこを上手く調整してください、とお話ししました。

手の向き、足の向き。そんなものはおいおい覚えれば良いことです。

 

<半棒表>

立会、指棒、提棒

 

今回はこの三本だけ。出雲大社奉納演武の演目です。

出雲大社奉納演武には、横浜支部からも参加していただきます。

ベテランさんなら、当日の指定でも演武はできるでしょう。

でもまだ稽古年数の浅い皆さんには、やはりリハーサルが必要です。

あと1か月ある? いえいえ、稽古はあと3回しかありません。

稽古では内容だけお伝えして、あとは各自で稽古を。

毎日のイメトレが大事です。

 

皆さんは二人一組でお互いに稽古。

体験の方には、立会だけ繰り返してもらいました。

例によっていきなり打太刀に立って。

はい、右に立てて。はい、左に避けて。はい、上から打って。

そんな感じです。

動作は違っても、とにかく動く。それが大事かと思います。

中身はおいおい。

 

<履形>

礼式、返投、捻付、掻込、絞り

 

出雲大社奉納演武の演目です。

五本通して示範して、あとは二人一組で稽古。

いきなり言われた五本。その場で順番を覚えることも大事です。

ソッコーでマル暗記できれば大したものです。

でもなかなかそうも行かない。

#っていうか、そもそも形の名前も覚えてないですよね。あは

 

形は館長の指定です。どんなお考えがあるのか。

そこを読み取りましょう。

まずは礼式。うん、基本の一本目。

あとは二本と二本の2セットです。

左に入って返に取り、返す。右に入って順に留めて、押さえる。

左に入って返に取り、倒す。右に入って返に取り、押さえる。

左右、左右。順に留めるのは一本だけ。

そうやって覚えると良いかもですね。

 

体験の方には、礼式だけ繰り返してもらいました。

礼式の動きは、あまり柔術っぽくないかもしれません。

でも大事な一本です。この稽古を楽しいと思えるかどうか。

試金石かもしれません。

 

<打込>

返投、捻付、掻込、襟捕、捕込

 

出雲大社奉納演武の演目です。

横浜支部は初心者ばかり。

なので当初は大森流、試合口、履形くらいなら。というお話でした。

それがなにやらいつの間にか打込もやるようにとのご指示に。。。

支部長はもちろんできます。

でも、他にはできる人なし。受けももちろんやったことなし。

#先日の柔術特別講習会では履形、吉掛、込入までのご参加でした。

ええ、やりますよ。もちろん、やりますとも。

館長の無茶ぶりは今に始まったことではなし。。。

師匠の期待に応えるのも弟子の務め

 

支部長は今回の出雲大社も打太刀/受けに徹する予定でしたが、

打込だけは捕りを務めることにしました。

木刀の懐剣をお渡しして、懐剣の打ち込み方だけご説明します。

でもっていきなり五本通して演武。

うん、できますね。さすが

←ダレガ

来週は模擬刀の懐剣でリハしましょう。

本番では、くれぐれも懐剣を落として、神聖な畳を傷つけたりしませんように。。。

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大石神影流剣術

 

<構え素振り>

いつもどおり向かい合って、皆で稽古します。

左右が反転してしまうのはお約束。

腕の力を抜いて、呼吸に合わせてゆったりと。

腕が疲れるのは、力んでいた証拠でしょう。

もちろん、いきなりできるものではなし。できなくて当然です。

  

<試合口五本>

五本通して示範して、二人一組で稽古。

 

体験の方には、いつもどおり。

いきなり打太刀に立って、さあ受けて、さあ張って、さあ諸手突き。

そんな感じです。

でも、歩くときは継ぎ足、突くときは足をドンと鳴らして腕を伸ばす。

誰もそんなことはやっていないのですが。。。

お話では、武道の経験はなしと。

では、中学校の体育での剣道の経験が出たのでしょうね。

そうではないんですよ~。と繰り返し繰り返しご説明。

そのうちなんとかできるようになりました。

剣道の経験が剣術の稽古を阻害し、柔道の経験が柔術の稽古を阻害し。

他武道の経験が、貫汪館の稽古に活かせるとは限りません。

なかなか難しいところです。

 

館長とお相手予定の方には、少し本気で打ち込んでみました。

やはり思うところがあったらしく、あとでご質問あり。

適当な打ち込みを受け流す分にはどうとでも。

でも、強烈な打ち込みを受け流すには。

要点をご説明しましたので、あとはご本人の工夫次第です。

すでになんどもお伝えしていることなのですけれどもね。

さて、来週はどうなっているか。楽しみです。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

体験の方、慣れない動きにかなりお疲れの様子。

居合は、見学をしていただくことにいたしました。

 

<大森流>

初発刀から抜打まで。皆とそろい抜き

三級の実技審査で気になった点は、その都度、注意しながら。

 

初発刀、左刀、右刀、虎乱刀、抜打

出雲大社奉納演武の演目です。皆さんだけで抜いてもらいました。

やはり館長のご指定です。初心者用の五本

基本の座り最初の三本、立ち、〆の抜打

立ちと座り、向きのバランスも考えてというところでしょう。

大社の大神様の前での演武です。礼法は最上にうやうやしく。

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8時30分に終了。いつもより遅くなりました。

昇級審査があって、体験の方がいらして、演武のリハーサルがあって。

あらかじめ稽古のタイムテーブルも作っておいたのですが、

なかなか予定通りには進まないものですね。

 

体験の方には、入門される場合の稽古道具の用意などご説明しました。

ご連絡をお待ちしています。

 

今回は暑くて、さすがの私も持参したポカリを飲みました。

ごくごく

 

来週も通常通りの稽古です。水分の用意をお忘れなく。

 

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