年度末の稽古

満開だった桜の花びらも風に舞って、だいぶ葉が目立つようになり。

桜と言えば4月のイメージですが、まだ3月なのに不思議な感じです。

 

3月31日の土曜、年度末の稽古です。

家を出ても、外はまだ明るく。上着も不要な暖かさ。

もう春ですねえ。。。

 

いつもどおり体育館に到着。

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん、オーガストさんの4人。

 

それから、タカマサくんの姿あり。お久しぶり。

お母さんとご挨拶。いろいろお忙しかったようです。

小さなお子さんが二人もいらしたら、なにかと大変ですよね。。。

なんにしろ、お越しいただけて良かったです。

また一緒に稽古をしましょう。

 

さて、いつもどおり稽古開始。

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-[前半の稽古]-

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん、タカマサくん、オーガストさん

 

<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 タカマサくん、久しぶり。一歩進むと逆回転になるのはお約束。

 というか、同じ方向に回しているとそうなるのですよね。

 一歩進みながら逆回転にすると、常に下から上になる。

 不思議ですね。位相幾何学?

 

○六尺棒 表一本目から五本目

 タカマサくん、四本目と五本目は以前に稽古したのだったか。。。

 右手を逆にして、後ろに立てて。そのまま持ち上げる。

 右手を逆にして、そのまま持ち上げる。

 そうそう、それでよし。はい、よくできました。

 打込むときは逆手、突くときは順手。また稽古しましょう。

 

 子供の動きはシンプルで素早い。びしゅっ

 大人の動きは無駄が多くて遅い。もそっ

 もちろん棒が短ければその分は速いですし、長ければ遅い。

 でもそれだけではない?

 無駄に相手に合わせようとしないことでしょうか。

 もちろん、好き勝手に動いては困ります。

 でも、遅くすることで合わせるようでは本末転倒?

 演舞と演武? よくよく考えて稽古をしましょう。

 

 ノブフミくん、コウジくん。少し遅れていらっしゃいました。

 軽く棒を廻してもらって、区切りの良いところで参加。

 身支度もささっとできるようになると良いですね。

 あわてずさわがず、無理無駄がなく。涼しい顔で。

 業前と同じですね。礼法も。修業の深さが見えることです。

 

○半棒表 一本目から六本目

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 一本目を再確認、二本目と三本目、四本目から六本目。

 タカマサくん、久しぶりですがなんとか。

 

 半棒でもやはり、子供の動きの素晴らしさが目立ちます。

 大人は考えて動いていますよね。もそっ

 もちろん、横浜支部長があれこれと注文するからです。

 これは、言葉による指導の弊害ですよねえ。。。

 意識して、できるだけ少なくしているのですけれどもね。

 なにも言わずに上達してくれるのが一番ではあります。

 

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 皆さん、お上手です。

 でも、剣の位置や角度ばかりに気を遣うのではなく。

 足腰膝に足首、手の内。そういったところにも気を遣いましょう。

 むしろそういった部分の方が大事です。

 いくら気を遣っても、これで良いということはありません。

 素振りも構えも、手数で遣うことを意識して稽古をしましょう。

 

○試合口 一本目から五本目

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 

 一本目から三本目を通して。タカマサくん、大丈夫。

 

 四本目を何度か繰り返し。うん、タカマサくん大丈夫。

 

 五本目。えー、五本目!?とは子供たちの声。

 そうそう、新しい形を覚えるのは楽しいことです。

 さー、一回しかやらないよ!と言いながら、三回やって見せ。

 

 最後に一組ずつ発表してもらいましたが、うん、なかなか。

 受け流しはやっぱりちょっと難しいですね。。。

 手元を上げて、剣先を下げる。刃を返して、鎬で受け流す。

 左足から踏み込んで、右足が後ろになる。

 突きではなくて、打ち込み。

 悉く、一本目から四本目までとは違います。

 でも、剣術技法としては一般的なんですけれどもね。。。

 また稽古をしましょう。

 

ここで子供たちはお帰りに。お疲れさまでした。

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-[後半の稽古]-

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん、オーガストさん

 

<澁川一流柔術>

 

○六尺棒 表一本目から八本目

 上級者同士で八本を通して回り稽古。

 相手が大人でも子供でも同じようにできるように。

 間と間合い、呼吸、強弱、緩急。すべて稽古です。

 

○六尺棒 裏一本目から三本目

 突きはきちんと、目、おでこ、喉を狙いましょう。

 もちろん実際には、隙のあるところを突くのでしょう。

 でもまずは、決められた部位を正確に突くことです。

 なんとなしにテキトーに突いていても上達するものではなし。

 意識して突き。判断しながら突き。無意識に突く。

 そういうものかと思います。

 

<大石神影流剣術>

 

○試合口 一本目から五本目

 二人一組で打太刀と仕太刀。五本通して。

 

四本目を再確認

 突きは、反りを利用していなすこと/逸らすこと。

 張りは、自分の剣先が相手から外れないよう。鍔元へ。

 

五本目を再確認。

 手元を高く。身をきちんと守ること。

 手の内を柔らかく。刃を返して、鎬で受け流す。

 腰が上下しないよう。常に同じ高さで。

 打ち込みを極めないこと。

 シンプルですが、難しい手数ですね。よく稽古をしましょう。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流、英信流表横雲から岩波

 カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん。通してそろい抜き。

 

 オーガストさん、今週は足を痛めていて正座ができず。

 そろい抜きはせず、見取り稽古をしていただきました。楽な姿勢で

 こちらはこちらで、見られていると緊張するものですよね。

 それでも、いつもどおりに動けるように。

 カッコウつけもよくありません。

 演舞ではなく、演武をしましょう。

 

 浮雲、山下風、岩波は英信流表らしい技法群です。

 あわてて動かず、全身を協調一致させることを心掛けましょう。

 手先足先だけでなく、剣先までを一つに。

 刀の重さを利用して動くことです。

 刀を握って力任せに動く。それでは疲れて仕方がありませんよね。

 刀の重さを利用できれば、それだけ楽ができます。すいすいと

 英信流表は、剣術というより柔術のイメージですね。

 もちろん、居合なのですけれども。

 

○虎乱刀

 虎乱刀を稽古していただきました。十本目の立ち業です。

 ゆっくり丁寧に歩き、抜き、斬る。開いて納め。

 初めてですが、やはり良い動きでした。

 

 今回は、二尺八寸の居合刀をお貸ししました。

 軽い木刀では、納刀が難しい。もちろん、抜き付けも、斬撃も。

 良い刀は、動きを導いてくれます。良い稽古ができる。

 いつもよりもさらに良い動きをされていました。

 今は、ご自身の居合刀を準備していただいているところです。

 待ち遠しいですね。

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定刻に稽古終了。

 

ということで、年度末でしたがいつもどおりの稽古でした。

職場の慌ただしさとは対照的かもしれません。

いつも同じように稽古ができるというのは、幸せなことですね。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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