秋の空に虎乱刀

相変わらず暑い日が続きます。

それでも、以前と比べればだいぶ過ごしやすくなりました。

夜などは風が涼しいくらいで。

空も、入道雲というよりは秋の模様です。

 

土曜はお昼近くまで爆睡。久しぶりにのんびりできました。

掃除機を掛けて、また一眠り。。。

 

ホットヨガ帰りの美人秘書を待って、息子と三人で体育館へ。

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん、オーガストさん、テヅカさん。

すでに皆さんおそろいでした。

 

さっそく写真撮影。先週のやり直しです。

今回は美人秘書と息子に交代でカメラマンをしてもらい。

先週よりも多い人数で撮影ができました。よかったです。

 

定刻よりほんの少し遅れて、稽古開始です。

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<渋川一流柔術>

 

○棒廻し

 上半身と下半身をねじらないように。あわてないことです。

 足が出るから、棒が出る。棒が出るから足が出る。

 肚が回るから、体が回る。肚が回るから、棒が回る。

 ゆっくり静かに稽古をしましょう。

 

○六尺棒表 十二本

 向かい合って素振り、二人一組で棒合。

 一回目はゆっくり、二回目は普通に、三回目は速く。

 同じ相手と違うペースで稽古。これもありでしょう。

 

 いくら速く動いても。

 礼法はゆっくりていねいに。心静かに落ち着いて。

 もっとも、速く動くときでも心は静かですが。

 

○半棒表 一本目から六本目

 カジタさん、ハセガワさん、オーガストさんは三人で稽古。

 交代で打太刀も稽古してもらいました。

 

 ヒカルくん、テヅカさんは掛かり稽古方式で。

 打太刀はやらず、半棒に集中。

 あわてず、ゆっくり静かに、落ち着いて。

 無理、無駄がなくなれば、結果的に速く動けるようになります。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 男性5人で横一列に並んで稽古。

 オジサン三人に、子供に、外国人。うん、おもしろいですね。

 

 一人ずつ、向かい合って稽古。見て、真似をしましょう。

 自分がどうなっているのかの客観視もお忘れなく。大事です。

 

○試合口五本

 二人一組で打太刀と仕太刀を稽古。

  カジタさん&ハセガワさん

  オーガストさん&テヅカさん

  ヒカルくん&横浜支部長

 おもしろい組み合わせですね。そうでもないか。。。

  いつもの組み合わせなら、いつもどおりに。

  そうでないなら、そうでないなりに。

 いかようにも稽古をしましょう。

 

ヒカルくん、ここでお母さんお迎えでお帰りに。

お出掛け帰りでお疲れとのことでした。

写真撮影もあって、無理をしてくれたのでしょうか。

ありがとうございます。お疲れさまでした。

 

○小太刀五本

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式。大人四人と稽古。

 とくに示範はせず。

 カジタさんが先頭でしたが、ほとんど大丈夫でした。

 さすがです。

 

小太刀の構え

  半身になって、片手で切っ先を突き付ける。

  半身のまま、構えを解く。

 いずれも、難しいですね。

 

 その中で、カジタさん、ピカイチです。

 最初はそうでもありませんでした。

 でも、アドバイスをするとみるみる上達されて。

 今では、とても良い感じです。

 

 オーガストさん、動きはピカイチ。

 でも、構えが少し? 力みのようなものが感じられます。

 体がしっかりしているから、そう見えるだけなのでしょうか。

 

一本目と三本目は、対になる手数ですね。押されるか、引かれるか。

二本目と五本目は、対になる手数ですね。どちらにさばくか。

四本目は、ちょっと特殊。難しさはピカイチですね。打太刀も。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流、英信流表 カジタさん

 

 斬撃で切っ先が余計な動きをします。

 右手と左手は、協調一致して同じ動きを。

 手首のスナップで切っ先だけ走らせて、樋音を競う必要はなし。

 もともと、樋なしの居合刀にしていただいていますしね。

 円い動き、引き斬りなど意識する必要はなし。

 どちらかと言えば、ギロチンのイメージの方が良いでしょうか。

 手先を使わず、ズンと斬る。真下に落とす感じです。

 もちろん、切っ先が遅れるわけでもありません。

 

 抜き付けは水平に。

 大森流に限らず、英信流表でも同じことです。

 水平の抜き付け、垂直の斬り付け。十文字居合

 

 座姿勢もよく研究を。英信流表は半身です。

 立って右足を半歩踏み出せば、同じく半身になります。

 抜き付けたとき、斬り付けたときも同じ。

 中段に構えたときも、上段に構えたときも同じです。

 

○大森流、英信流表 ハセガワさん

 いつまでも見取り稽古ではつまらないでしょう。

 よし、今週はこんな稽古をしてもらおう!と思っていたら。

 今週は居合刀を持ってきませんでした!とのこと。あらまあ。。。

 大石神影流の鞘木刀で稽古をしてもらいました。

 

大森流を立ったままで稽古

 学生のころ、自分で考えてよくやりました。

 立ったり座ったりがめんどくさくて。というよりも。

 駅のホームでイメトレみたいな感じで。

 でもそれじゃあ、大森流じゃないジャン!

 はい、たしかに。でも、良い稽古になるのもたしかです。

 

 稽古は、自分で工夫をするものです。

  ケガをしたなら、ケガをしたなりに。

  具合が悪ければ、具合が悪いなりに。

  忙しければ、忙しいなりに。

 別に流派の教えというわけではなし。正解はありません。

 

 最初の何本かを一緒にやってみて。

 あとは自分で工夫してみてくださいと放置。

 あとで見ると、英信流表も爪先立ちで稽古されていました。

 そうそう、そういうことです。

 決められた形の正確さを競うわけではなし。

 いろいろな稽古をして、その中で気付けば良いのです。

 

久しぶりに木刀での稽古

 逆に体の方に気を配ることができたとか。

 はい、良い稽古ができましたね。

  初心者は木刀、中級者は模擬刀、上級者は真剣で稽古

 というわけではありません。

 木刀でも、モノサシでも稽古ができるのが上級者でしょう。

 あるいは、素手でも稽古はできるはずです。

 逆にその方が、良い稽古ができることもありますね。

 

○初発刀から勢中刀、虎乱刀 オーガストさん

 はい、いい感じです。では、新しい形を。

 

虎乱刀

 立ったまま、歩く稽古。戻る稽古。

 それに合わせて、抜いて、斬って、開いて、納める。

 はい、すぐにできました。さすがですね。

 抜き付けは水平に、斬り付けは垂直に。

 もちろん、斜めに抜き付けようが、袈裟に斬ろうが自由です。

 あるいは、出ようが下がろうが、右や左に変わろうが。

 でも、流派の教えは、掟です。守るべきもの。

 各人の工夫、研究とはまた別のものです。

 私も一人のときには、好き勝手に動いたりしています。

 でも、それを人に見せたり、教えたりはしません。

 そういうものかと思います。

 

○初発刀 テヅカさん

 先週に引き続き、着付け直しから。うん、まだまだですね。

 たまに教わったからと、上達するようなものではなし。

 毎週毎週、自分で着付けをして、上達するものでしょう。

 もちろん毎日、着けて外してをしていればすぐですね。

 

 初発刀は、だいぶ覚えていらっしゃいました。

 細かな点を注意して、何度も繰り返し一人で稽古を。

 

あ、そうそう。

今回、始めと終わりの刀礼は、皆で立ったまま行いました。

正座ができないハセガワさんに合わせてのことです。

でも本来は、野外などで座れない場合の礼法です。

こういったことも、知識として必要ですね。

いざというときにあわてたりしないように。

 

稽古内容もいつもと微妙に違い。

六尺棒裏、半棒表後半、陽之表をやらず。

代わりに、居合の時間をたっぷりと取りました。

大人四人が黙々と素抜き抜刀術の稽古。

うん、居合の道場みたいだなあ。。。と思いました。

本当は、

 大森流、英信流表、太刀打、詰合、大小詰、立詰、英信流奥

と通して稽古をしたいところなのですが。

それはなかなか難しいですね。

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定刻に稽古終了。

用意したポカリスエットはほとんど飲まず。汗もうっすら程度。

今週も蚊が出て、何人か刺されたようです。

 

体育館を出ると、セミではない虫の声。

涼し気な風も、熱を持った体には心地よく。

空を見上げると、半月がとても綺麗でした。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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