稽古初め2019

新年最初?の三連休の初日の土曜。

横浜支部では今年最初の稽古(稽古初め)を行いました。

と言っても、とくだんなにか特別なことをするわけでもなく。

いつもどおりの稽古です。

 

この日は朝から、とても寒い一日で。

日中には雨も降り、一時はみぞれ?も降っていたようです。

小さな電気ストーブを持って、傘をさして体育館へ。

校門前で、カジタさんとハセガワさんと合流。

新年のご挨拶。今年もよろしくお願いします。

皆さんは相変わらずきっちりとされていました。

横浜支部長は相変わらず、とってもテキトーです。

武道家らしくないですかね?

でも、堅苦しいのが苦手なもので。すみません。あは

 

明かりをつけて、三人で並んでモップ掛け。

カジタさんもストーブをお持ちくださったので、二つ並べて置いて。

コンセントの都合で、すぐ近くには置けず。

気休め程度ですが、気休めにはなります。とーとろじー

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

お二人しかいないので、前の方が空いています。

でもお二人とも、後ろの方で廻されて。

せっかくストーブも前の方にあるのですが。

いつもの場所、ということですね。

遠慮しているのか、いつもの場所が落ち着くのか。

指示がないから、いつもどおりにしているのか。

良い悪い、ということではありません。

でも、自身のメンタリティの分析もおもしろいかもしれませんね。

 

お二人とも、棒を廻すのはとてもお上手になられました。

でも、下半身はまだまだ? 立ち方や歩き方ですね。

それをこそ、よくよく稽古をしましょう。

見た目の表面上の目立つ誰でも見えるところはどうでもよし。

目立たない、本質的な部分に気持ちが行くように。

そういったところをこそ、よく見れるように。

 

○六尺棒表 八本

向かい合って素振り、二人一組で棒合を回り稽古で。

お二人の打ち合いは、とても良い音がします。

聞いていて、心地よい。

軽くもなく、重くもなく。強くもなく、弱くもなく。

自然な音です。山奥の木こりの音のような。

なーんて思っているのは私だけでしょうか。。。

 

突きはもう少しですね。

前手の持ち替えがまだぎこちない。だから、遅くなる。

手は、滑らせること。

同じ持ち手のまま、しごく。というだけでなく。

持ち替えも、棒に沿って滑らせること。変化させる。

柔術で相手の手を持ち替えるときも同じですね。

離して持ち替えていては、隙ができる。常に接触していること。

蛇のように巻き付く。

大事です。

 

○六尺棒裏 三本

続いて、裏。

今回は、向かい合って素振りもしてみました。

いつもはやらないから、ちょっと不思議な感じでしょうか。

でも独りでやってみると、あぁなるほど。と思う部分もあり?

とくに打ち方。ヤラレヤクではない、ということがわかるかも。

 

打ち方も仕方も、とても大事な稽古です。

大抵の形は、打太刀、打方、受けの方が難しいことと思います。

とても重要。よくよく稽古する必要があります。

もちろん、見栄えのする演武のため、というのではなく。

 

○半棒表 十二本

うん、お二人ともいい感じですね。

久しぶりの方が上手に感じられるのは、なんでなのか。

繰り返しの惰性から解放されるから?

そういう意味では、稽古内容はいつも同じじゃない方が良いのかも。

繰り返しも大事。でも、変化も大事。ですね。

 

○半棒裏 三本目まで

はい、じゃあ次は裏。

と言われて、さっとできるなら大したもので。

つい、表の動きになってしまいますよね。

それが、繰り返し稽古の良くない点。弊害でしょうか。

いつも同じ動きしかできなくなってしまう。

 

毎回毎回、同じ動きをしているようで。

でも、心の働きは常に違う。

ただ結果として、たまたま同じ形になっているだけ。

それが良いのかと思います。

 

楽な動きを追求するけれど。楽をしてはいけない。

楽をするための手間を惜しまない。

そういうことかと思います。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

やはり、上半身はお上手で。でも、下半身は?

まずはしっかりとした土台を作って、それから上物。

建築であれば、当たり前のことですよね。

でも、稽古となると、なかなかそうも行かず。

 

剣を振るのは楽しい。

でも、立ち方や歩き方の稽古は地味でつまらない。

だからどうしても、おざなりになりがちですね。

剣を振りながら、下半身が大事といくら言われたところで。

つい、意識は上半身に行ってしまいがち。

だから、剣を持たずに基礎の稽古をするのでしょう。

上達するためには、地味な稽古が必要かと思います。

 

○試合口 五本

お二人で組んでもらって、打太刀と仕太刀。

五本目の受け流しを少し稽古。とても難しい手数かと思います。

本気で打ち込まれて、実際にできるかは?

よくよく稽古が必要でしょう。

 

○陽之表 十本

打太刀で元に立って、十本通し。

やはり示範もなしにいきなりで、間違えずに通すのは難しい?

それがさらっとできるかどうかが一つの区切りかも。

久しぶりだから忘れた、間違えた。というのでは。

それは、まだ身に付いていないという証拠ですね。

いつでも涼しい顔でさらっと通せる。

それが、最初の目標かと思います。

 

○陽之裏 五本目まで

打太刀で元に立って、五本目まで通し。

いまさら、十文字や張身のような単純な手数があるかと思いきや。

夜闇のように、急に複雑な手数もあったりして。

裏は、変化に富んでいておもしろいですね。

表と裏くらいは、さらっと通せるようになると良いですね。

さらには、三學圓之太刀も。

よくよく稽古をしましょう。

 

○小太刀 一、二、三、五本目

どなたか、小太刀をお持ちの方はいらっしゃいませんかー?

はい、ここに。とハセガワさん。やりますね。ふふ

ということで、小太刀の稽古も。

 

打太刀で元に立って、一本目&二本目、三本目&五本目。

#例によって四本目は外しました。

二本セットの左右対ですね。

小太刀には小太刀の間と間合いがあるでしょう。

それを大刀にも活かせるように。

大刀は大刀、小太刀は小太刀。それではいけない。

いつでも同じように。でも、違いは区別をして。

 

○二刀 三本目まで

同じく打太刀で元に立って、三本目まで。

一本目清風と二本目綾ノ調子は、対になる二本ですね。

同じように十字受けをして。そこから、押し込むか、変化するか。

剛と柔。陰と陽。

最初から変化すると考えていてはいけない。一本目が基本になる。

小太刀でも、大刀でも同じかと思います。大事な一本です。

 

三本目は、なんだか難しいですね。二刀だから?

三本目は、二刀の技法を特徴的に現していると言えますね。

攻撃と防御を同時に行う。左右の手を別々に、でも同時に遣う。

剛柔、強弱、緩急も必須です。

相手がいない方が、稽古になるかも? 独り稽古がおススメです。

というか、独りで動けずに相手をつけてできるわけもなし。

最初の構えも大事ですね。小太刀は附け、大刀は上段。

しっくりと来る場所を探しましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本、英信流十本

三人でそろい抜き。もちろん通しで。

 

何点かアドバイス。

抜き付けというか、鞘を払う動作。

納刀というか、納刀の準備をする動作。

 

動作に名称を与えて、それを憶えて、できた気になる。

ありがちな落とし穴ですね。

でも、知っていることと、できることは違う。

名前なんか知らなくても、できる人はできる。

名前を知っていても、できない人はできない。

 

納刀、という一つの動作として覚えるのではなく。

一つ一つの動きをきちんと稽古をしましょう。

そしてそれを区切るのではなく、一連の動きとして体得する。

みそもくそも一緒、というのではなく。

きちんと区別して、でもそれらを一つに混然一体化する。

そういうことかと思います。

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定刻より少し早く稽古終了。

ベテランのお二人だけなので、稽古はサクサクと進み。

寒いから早く終わろうと思っていましたが。

けっきょくいつもとあまり変わらず。

でもまあ、密度の濃い稽古がたっぷりできたから良いですかね?

 

足の裏はすっかり冷たく冷えて。刀の鍔や刀身は氷のようで。

鼻水をすすりながらの稽古となりました。

持ち込んだ電気ストーブも、コンセントを抜いた瞬間に冷たくなり。

帰宅して、すでに準備されていた熱いお風呂は最高のご馳走でした。

ふー、極楽極楽。。。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

・・・と、この稽古日記を打ち込んでいたあざみ野タリーズ。

2019年1月14日(月)祝日で閉店だそうです。あらまあ。

http://kaiten-heiten.com/tullys-azamino/

いつも繁盛しているように見受けられたのですけれどもね。

愛用していたのにとっても残念です。

さて、今度はどこに行こうか。。。

 

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