重心の移動

新年二回目の稽古の土曜は、暖かな一日となりました。

ストーブは持たずに、体育館へ。

 

カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんとモップ掛け。

カジタさんは今回もストーブを持ってきてくださいました。

いつもどおり端っこにセット。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 体をきちんと真横に向けること。足の向き、膝の向き、腰の向き。

 重心が前後左右に傾かないこと。グラグラとしないこと。

 などなど。

 

○六尺棒表 八本

 向かい合って素振り、二人一組で棒合を回り稽古で。

 

 棒廻しで稽古をした、足の踏み方、体の向き、重心の移動。

 形の稽古でも同じようにできるように。

 一人で動いても、相手がいても、同じようにできるように。

 棒で打ち突くことばかりに気を取られてはいけません。

 

 棒を持つ手は、しっかりと。柔らかく、でも隙間なく。

 手の内全体が、棒の表面にぴったりと張り付くように。

 

○六尺棒裏 三本

 ん? ああ、そういえば今回は稽古しなかったかも。。。

 すっかり忘れていました。たは

 棒の持ち方など、詳しくご説明していたせいですね。

 次回また稽古をしましょう。

 

○半棒表 十二本

 打ち込みはしっかり正確に。

 振りかぶりに気を取られることのないように。

 「振りかぶる」という意識があると。

 「振りかぶり」という動作になってしまいます。

 本来、「振りかぶり」なんて動作はなし。

 すべては運剣(この場合は運棒?)です。

 

 振りかぶりから振り下ろしは、すべて一連の動作。

 動作に区切れがあってはいけない。

 そのためには、まずは「意識」の区切れをなくすことです。

 でもまあ、それがなかなか難しいのですけれどもね。

 科学の「科」の意味は、区切って分類すること。

 物事を理解するための、便宜上の手法でしかない。

 自然は本来、一続きです。区切れなどない。名称などない。

 すべては、人の脳の働き、意識上の妄想でしかない。

 滑らかに、一連で動けるようにしましょう。無為自然

 

○半棒裏 一本目

 皆さん、なかなかスムーズに動けず。

 打ち込みが突きに変わっただけ。とは言え。

 

 一本目だけを何回か繰り返しました。

 一本目さえできてしまえば、あとは同じことでしょう。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 足の向き、膝の向き、腰の向き。

 下半身はどっしり、しっかりと。上半身はやわらかく。

 

○試合口 五本

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 五本目の受け流しを少し復習。

 

○陽之表 十本

 打太刀で元に立って、ヒカルくん十本通し。

 少し細かなところも稽古をしました。

 振りかぶりはきちんと頭の上まで。まっすぐに振る。

 

 カジタさんとハセガワさんは二人で打太刀と仕太刀。

 なにかありますか?とお聞きすると、千鳥が。。。と

 仕太刀が間に合わないとのことでした。

 ああ、たしかにあれは難しいですよね。私も最初は間に合わず。

 こんなのできるわけない!と思っていました。

 でもまあ、いつの間にかできるようになっていて。

 

 しばらく、千鳥をあれこれと繰り返し。

 やってもらって、コメントして。

 やってみせて、分析してもらって。

 そのうち、間に合うようになりました。

 要は、重心の移動ということなのかと思います。

 でもこれは、どの手数でも同じことでしょう。

 千鳥は、重心の上下移動が激しい。だからわかりやすい。

 それだけのことかと思います。

 けっきょく、

  動くということは、重心を動かすということ

 ですからね。

 前後左右上下。いずれでも、同じことかと思います。

 三軸六方。XYZ+-

 

○陽之裏 五本目まで

勢龍と左沈

 張り受けがまだまだです。稽古しましょう。

 この二本を稽古すれば、表の千鳥も上手になるかも。

十文字

 まだまだですね。きちんと受けて、張る。突くのは喉。

張身

 まっすぐに振ることの難しさよ。

夜闇

 カジタさん、お上手でした。打太刀もできるように。

 

続いて、小太刀と二刀の稽古。

今回もハセガワさんの小太刀をお借りしました。

 

○小太刀 一、二、三、五本目

 二本目と五本目。一本目と三本目。

 左右で対になる二本を二組。

 先週とは違う組み合わせです。

 

 順番を変えても、どうとでも動けるように。

 決まった動きが上手にできても詮無きこと。

 自由に対処できるようになることが目的です。

 

 ヒカルくん、いつもは元気に先頭で演じてくれます。

 でも、小太刀と二刀は遠慮されて。めずらしい。。。

 手順をあまりよく覚えていないからですね。

 でも、示範してみせると、ああ!と納得した顔で先頭に立たれて。

 業前はいつものとおり。お見事です。

 

○二刀 三本目まで

清風

 まずは十字受け。きちんと中央で正確に。

 大刀と小刀で長さが違います。

 でも、だからと左右のバランスを変えてしまっては。。。

 中央で正確に交叉するようにしましょう。

 そして、待たずに自分から入ることです。大事

 

綾ノ調子

 皆さん、いまだになかなか苦労されていて。

 最初の十字受けのあとは、小太刀に任せると良いでしょう。

 支点の変更。交代をスムーズに。すっと入れ替える。

 大刀は手首を柔らかく。柄頭を意識して動かす。

 そして同時に、切っ先がどのように動くかも意識をしましょう。

 前と後。右と左。陰と陽。 

 

紅葉重

 ん? ヒカルくん、そういえば初めてでしたね。

 例によって、やってもみせずに言葉で説明。

 左手左足前。小太刀附け、太刀上段。前足から三歩。。。

 戸惑いながらも、やろうとするのが素晴らしい。

 形が多少違うのなんて、どうでもよし。

 そのあと示範してみせると、すぐにできるようになりました。

 なんにしろ、やってみることですね。

 細かな修正はそれからです。

 やりもしないで、理屈だけをこねていてはいけない。

 実践が大事です。

 

 右片手で大刀を勢いよく振り下ろすこと。遠慮は無用。

 裏の夜闇も、最後は片手斬りです。

 通常は両手で、二刀は片手。なーんてことではなし。

 居合でも、抜き付けは片手ですしね。

 片手でも、両手でも。自由に遣えるようにしましょう。

 小太刀や二刀は、とても良い稽古になります。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本&英信流表十本

 皆でそろい抜き。十一本&十本を通し。

 英信流表は早抜きにしました。なんとなくノリで。

 

 大森流は、向かい合ってそろい抜き。

 英信流表は、同じ方を向いてそろい抜き。

 向かい合って抜くと、正面が見えます。

 でも同じ方を向くと、背中しか見えない。

 肝心の手元が見えない?

 いやいや、見えるところなんてどうでもよし。

 普段は見えない、後ろや下、裏が大事。

 同じように動けているか。貴重な検証のチャンスです。

 後ろ足の爪先を立てるタイミング。重心の移動。などなど

 これらは、後ろから見た方がよりよく見えるはず。

 いくらでも見るべきところはあるはずです。

 何を見ても稽古になるように。何をしても稽古になるように。

 すべてが稽古です。すべてを稽古にしましょう。

 

 とくに鱗返と浪返なんて、重心の移動しか存在しません。

 鞘を払って抜き付け、斬撃なんて大森流と変わることなし。

 まあ、それを言ったら。大森流も、要は重心の移動ですよね。

 

 一回だけ通して、稽古終了。

 うん、楽しかった。冷えていた体もポカポカに。

 ・・・って、私だけ?

 皆さんの手はすっかり冷えて、かじかんで。

 私一人だけ、あったかな手をしていました。

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8時に稽古終了。いつもよりかなり早めでした。

 

日中は暖かく、体育館も先週ほどの冷え込みではなし。

それでも、稽古をしていると、だんだんと冷えてきます。

夜の冷え込みでしょうね。

いくら動いても、足元からの冷え込みはなんともできず。

風邪など引いたりしないよう、早めに切り上げたのでした。

 

途中、ヒカルくんがトイレに行っている間、ストーブで暖を取り。

ハセガワさんと少し雑談など。

こういうのも大事な時間ですね。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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