湿度の高い稽古

雨降りの中、傘をさして小学校へ。

体育館は、サッカーの団体が使用中。

すでにいらしていたコバヤシさんに挨拶して、しばらく雑談。

ほどなくショウタロウくんも合流。

 

そのうち体育館が空いて、三人でモップ掛け。

湿度が高いので、扉を開けて。でも扇風機は出さず。

 

カジタさん、ハセガワさん到着。

ヒカルくんお休み。

テヅカさんお休み。

今日は四人と稽古です。

 

さて、稽古開始。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○斬撃

 静かに歩いて、振りかぶり、振り下ろす。ただ、それだけ。

 

 急に速くなったり、遅くなったり、一瞬止まったりしないように。

 力感も変わらず。緩んだり、力んだりしない。ずっと同じ。

 腰の高さも、最後に急にコトンと落ちることのないように。

 歩幅が広くなった結果として沈むだけ。腰だけ落とさないこと。

 

○大森流&英信流表

 カジタさん、ハセガワさん二人で通し抜き。

 

 横目でチラチラと拝見していました。

 うん、手直ししたいところは沢山ありますね。

 ただいずれも、すでに何度もお伝えしたことばかり。

 ご自分で自覚ができると良いのですが。

 

カジタさん

 山下風の抜き付け。また同じようなことをお話し。

 二回に一回は抜けるようになったとか。毎回抜けると良いですね。

 なんにしろ、とにかくあわてないことです。

 調子をそろえること。全身を整えること。協調一致。

 気持ちだけがあせってはいけない。手足だけを動かしてはいけない。

 基本ですね。

 

ハセガワさん

 英信流の座法を手直し。足首に難がおありで、苦労されています。

 妥協するのは簡単ですが、でもねえ。。。

 いろいろと工夫をされて、きっかけを見つけられたようです。

 やはり、求める心というのは大事ですね。

 

○初発刀

ショウタロウくん

 一言二言アドバイスするだけで、どんどん整っていく。

 うん、さすがですね。子供の天然自然というか。素直さ。

 

 お貸ししている刀、やはりだいぶ短いですね。

 もう少し長いのをネットで注文しましたが、1か月待ちです。

 別の方法を考えましょう。。。

 

コバヤシさん

 一言二言アドバイスするたびに、おかしくなっていく。

 うん、ありがちですね。大人の頭でっかちさ。

 体は理屈では動かない。理屈通りには動かせない。

 内から出てくる自然の声に耳を傾けましょう。

 タマゴの内側から、ひなが自分のくちばしで殻を破るように。

 それを待って、外から刺激を与えるのみです。

 

 二尺六寸の居合刀をお貸ししました。

 だいぶ年季が入っていますが、私にとっては大事な刀です。

 大切にお遣いいただきますよう。

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<大石神影流剣術>

 

○陽之表

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。二本ずつ。

 

よう剣&げっ剣

 いずれも、まっすぐに斬ること。陽と陰

 

無二剣&二生

 無二剣は、小手面が自然な二連続になるように。

 二生は、下段が大事。ただ頭から突っ込むようなことがないよう。

 

稲妻&太陽剣

 稲妻は、面~内腿~面の一つ一つを正確に。でも連続して。

 太陽剣は、下がりながら振りかぶり、出ながら下ろすだけ。

 

手順

 手順を追うことのないように。

 同じ上段/附けからでも、攻める場合と退く場合があります。

 でも退くからと、最初から退くつもりでは。。。

 気持ちは、思っている以上に相手に見えるものです。

 常に、攻める気持ちが大切です。

 

カジタさん

 一本一本はとてもお上手です。

 でも、六本通しと言ったトタンに気が薄くなって。

 一本だけでも100%。二本でも各100%。六本でも100%。

 何分割しても、それぞれが100%になるように。

 無限? あるいは超実数? 違うか、あは。

 まあ、なんにせよ。一本、一本を大切にしましょう。

 

ハセガワさん

 やはり歩法が気になりますね。

 前進後退、上段でも附けでも。腰は安定して動くこと。

 お尻を左右に振るようなことのないように。

 股関節を柔らかく遣うことです。

 

ショウタロウくん

 稲妻と太陽剣は初めて? でもお上手でした。

 さすがですね。

 

コバヤシさん

 あっという間に六本目まで。

 稲妻と太陽剣は手順は単純とは言え、すぐに覚えられて。

 お聞きすると、お渡ししたDVDを見ているのだとか。

 ん? DVDなんかお渡ししましたっけか?

 ああ、そういえば。

 小城藩の古武道のDVDをお渡ししたのだったのでした。

 しかも体験でいらしたときに。

 ふつー、体験で来た人に譲ったりしませんよね。

 入会するかどうかもわからないのに。貴重なDVDを。

 でもまあ、せっかく遠方からお越しでしたし。

 大石神影流剣術に興味がおありとのことでしたし。

 事前にメールを何度かやり取りしていましたし。

 そんなわけで、お渡ししたのでした。

 ただの体験の人なら、きっと渡していなかったと思います。

 これもまあ、御縁というものでしょうか。

 おもしろいものですね。

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<澁川一流柔術>

 

○履形

 

礼式

 足はただ前後させるのではなく。丹田を中心に回転させること。

 手は、それに連れるだけ。

 あわてず、一つ一つの動作を正確に。沈むこと。

 

負投

 やらず。ある意味、礼式と対になる形です。

 

裏投

 手は使わない。体が動くだけ。手は、それに連れるだけ。

 右手はきちんと喉へ。胸ではありません。

 

巻返

 裏投と対になる形ですね。左右を逆にして動くだけ。鏡対称

 受けは、変わらず右手。だから、結果として違う形になる。

 もしも受けが左手で突いてきたら、裏投になることでしょう。

 でも、受けは変わらず右手で攻撃してくる。だから、巻返になる。

 

 なぜ、受けは右手でしか攻撃してこないのか?

 なぜ、左右を同じように稽古しないのか?

 ここらへんか、武道と体操の違いの一つでしょうか。

 もちろん、意味がありますね。

 よくよくお考えいただきたいと思います。

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定刻を少し過ぎて稽古終了。遅くなってスミマセン。

 

湿度が高く、じとじとと汗をかいて、袴の裾も足に絡みつきました。

初発刀でも、油断をすると裾を踏んでしまい。

もしこれが実戦なら、後れを取っているところですね。不覚。。。

 

稽古を終えると、雨はやんでいました。ふー、すっきり。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

 

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