勢中刀&向詰

土曜日は、終戦記念日でした。戦後75年。

12時から1分間黙祷。

 

いやー、それにしても暑い日が続きますね。

関東では8/1土に梅雨明けしていたのだとか。

横浜支部の稽古再開日ですね。

気付かなかった。。。

 

ごろごろ、だらだらして、シャワーを浴びて着替え。

マスクをして体育館へ。

 

カジタさん、ショウタロウくん。

さて、稽古開始です。

-----------------------

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流

 お二人とそろい抜き。

 お二人とも、姿勢に気をつけて。

 首を伸ばして、軸をまっすぐに。

 上体が前に突っ込まないように。大事です。

 

○勢中刀

 ショウタロウくん、新しい形です。

 すぐにできるかと思いきや、今回も苦戦されて。

 

 正面に向き直るときに、左足を立ててしまったり。

 どうやって???

 右足を踏みこみながら抜き付けたり。

 うん、いや。まあたしかに右刀?

 でも逆刀と同じと説明したんだけれどな。。。

 右膝を立てる。と説明すると、すぐに通じました。

 

 抜き付けは、左足を引きながら。

 敵が少し離れた場所に上段に振りかぶって突っ立っているところに抜き付けるわけではなし。

 斬りかかられるところに抜き付けます。

 踏み出す余裕はなし。

 

 抜き付けた相手に斬り付けます。

 刀はすでに届いている。

 そんなに大きく踏み出す必要はなし。

 もちろん、これは相手の状況次第ですけれどもね。

 

 立ったまま血振るい、納刀。

 うん、かっこいい形ですね。

 正座から立ち上がり、立ったまま終わる。

 座りの大森流の中で、少し異色な感じです。

 正座から立ちへの移行。おもしろいですね。

 

 勢中刀はよく、右刀と同じなんて説明されたり。

 でも貫汪館の勢中刀はちょっと違いますね。

 似ていると言えば、逆刀と似ているかなあ。

 なんて思ったりもして。

 でもまあ、けっきょくは。

 同じことを違う形で表現している。

 というところなのでしょうね。

 あとはその個人のそのときどきの理解度による。

 そういうことかと思います。

 私もそのときどきで言うことが違うかと思います。

 ときには、正反対のことを言ったりもして。

 でもまあ、そういうものですよね。

 矛盾を矛盾として内包できるか?

 大きな分かれ道です。

 と思います。

  

○英信流表

 カジタさん、復習。

 座姿勢がだいぶ良くなりました。半身の姿勢。

 工夫されたのでしょうか。力が抜けていました。

 首はまっすぐ正面に向けましょう。

 肩の力を抜くことです。首を伸ばす。

 

 斬り付けは、両手を遣う。

 右手で抜いて、右手で斬って、右手で納める。

 それではいけない。

 右手で抜いて、左手にバトンタッチ。

 そのくらいのつもりで良いでしょう。

 実際には、すべての動作で両手を遣います。

 

 上体が突っ込まないように。首を伸ばしましょう。

 

○英信流奥 向詰

 カジタさん、新しい形です。

 例によって、一度だけ実演。

 抜いて、突いて、斬って、納める。

 そんなこと言わずとも、見ればわかりますよね。

 でも、実際にできるかは?

 

 さあ、どうぞ。

 うん、いきなり抜き方がわからない。

 まあ、そんなものですよね。

 ただ抜くだけなんですが。

 少し放置して、思い出してもらいました。

 するとそのうち、それっぽい抜き方をされて。

 一度しか見ていないのに、よくできました。

 

 でもって、また何種類か実演。

 右足を出して抜いたり、左足を引いて抜いたり。

 でもそうではなくて。

 足を一切動かさずに抜いてくださいと課題。

 でもってまたしばらく放置。

 うん、でもこれはなんだかできず。

 一緒に何度か繰り返しました。

 

 カジタさんが苦手にしている山下風の抜き付け。

 それと似ているかもとお伝えしました。

 なるほどと納得されたようでした。

 太刀打の絶妙剣にも似ているともお伝え。

 でもこれは納得いただけず。

 はあ???という顔をされていました。

 まあ、そんなものですよね。

 人の感覚です。共有はなかなか難しい。

 だからあまり言葉での説明はしない。

 誤解を招くことが多いから。

 自分の中に感覚を創るしかない。

 

 ただ抜くだけなら、どうとでも。

 でも、相手がいることです。

 相手はこの瞬間、どうしているのか?

 相手のことを考えるのは、とても大事ですよね。

 思いやり?です。

 

 突きのタイミングも独特ですね。

 手と足と体の協調一致。

 

 抜いて、振りかぶって斬る。開いて納め。

 特段、どうということはなし。

 

 向こうが詰まる。向こうを詰める。。。

 前の敵、というところでしょうか。

 ただまあそう現代語訳してしまうと、

 なんだか違うような気がします。

 たいていの形は、敵は前にいるのだし。。。

 やはり向詰は、向詰ですよね。

 

○向払と柄留

 少し復習。

 なんだか、動きがもっさりしていますね。

 遅いからというよりも、刀が重い感じ。

 長くて重い刀を、そう感じさせないように動く。

 大事です。

 

 まずは、止まらずに動くこと。

 加速→減速→停止→再加速→減速→停止→

 エネルギー効率が悪いですね。

 運動エネルギーはそのままに。

 方向だけを少しばかり変える。

 そういうことかと思います。

 同じような動作をしていても。

 力を加える方向、タイミングがまったく違う。

 そういうことなのかと思います。

 それこそを奥居合で稽古して。

 大森流や英信流表、太刀打、詰合にも遣う。

 そしてもちろん、剣術や柔術でも同じですね。

 

 英信流奥の形はとてもシンプルです。

 英信流表の形の方が動作はよほど複雑。

 でもだからと、奥の方が簡単ということはなし。

 力任せに刀を振りまわしても栓なきこと。

 奥の難しさをご理解いただければ、と思います。

-----------------------

19時に稽古終了。

いつもどおり早めに稽古終了。

コロナもこわいが、熱中症もこわい。。。

 

今週も汗だくになりました。

そして、右手首と左手甲を蚊に刺されて。

お二人を見て、じっとしているからですね。。。

 

体育館を出ると、風に少し秋の気配を感じ?

今年は8/7金が立秋だったようです。

暦の上ではもう秋ですね。

 

梅雨明けで稽古再開、立秋で二回目の稽古。

三回目の稽古は終戦の日でした。

さて、来週はなんかあったかな。。。

 

なにはともあれ、来週も稽古です。

 

 

<<前の日記:逆刀&柄留

 

>>次の日記:虎乱刀&前後詰