太刀打 出合

2021年5月6日、漫画家の三浦建太郎先生が逝去されました。

急性大動脈解離が原因で、54歳の若さでした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

横浜支部長は1970年生まれ。

高校でD&Dを始め、バスタードの連載が始まり。

大学で武道を始め、ベルセルクと寄生獣の連載が始まり。

就職して、エヴァンゲリオンの放映が始まりました。

エヴァンゲリオンはつい先日、約25年を経てようやく完結。

四半世紀をかけてついに、というところです。

およそ半生。感慨深いものがありました。

ベルセルクは30年をかけて、未完となることが決定。

言葉になりません。

 

三尺刀、大石神影流木刀、定寸の鞘木刀を肩から担ぎ。

雨は降っていませんでしたが、傘を持ち。

ポリシーには反するのですが、あまり皆さんに迷惑を掛けるのもねぇ。。。

 

体育館ではコバヤシさん着替え中。

カジタさんモップがけ。

ヒカルくん、今週もお休みです。

ほどなくハセガワさん到着。

それから少しして、ショウタロウくん到着。

ん、見知らぬ方がご一緒です。

 

お聞きすると、お近くにお住まいのPTA会長さま。

東京の警察で居合を稽古されていて。

ショウタロウくんが刀袋を担いでいるのが見えたので、見学をさせてくれと。

ご高齢でいらっしゃいますが、全剣連の五段とか。

いまはコロナの関係で稽古に行けていないそうです。

残念ながら案内用のチラシなどは用意しておらず。

古武道の道場で、居合、剣術、柔術の三流派を稽古しているとお伝え。

袴の刺繍の「貫汪館」の文字をお見せして。

ホームページをご覧いただくようご案内しました。

床に転がる定寸の鞘木刀、大石神影流木刀、三尺刀、半棒、六尺棒をご覧になって、どう思われたでしょうかね?

けっきょく稽古が始まる前にお帰りになられました。

 

さて、稽古開始です。

-----------------------

<澁川一流柔術>

 

○棒回し

 各自で稽古

 

○六尺棒表

 向かい合って素振り、二人一組で棒合

 

○六尺棒裏

 例によって一本目だけ稽古

 

 足さばき4種類を稽古。

 下がる、踏み替え×2、出る。

 区別することのないように。

 やることは同じです。

 間合いによって、状況によって変わるだけ。

 いつでも同じようにできるように。

 パッと見では、区別がつかないように。

 違和感がないように。自然に動きましょう。

 

 最後にあらためて、形どおりに稽古。

 なにか得るものがあると良いですね。

 

○半棒表

一本目から六本目を通し

 順番も覚えましょう。

 

腰車

 先週の復習。

 一本目から六本目までと同じように動けるように。

 区別をしないことです。

-----------------------

<大石神影流剣術>

 

○鞘ノ内

抜打、拳落、甲割の三本

 抜き方、納め方。立ち方、歩き方。

 すべて同じです。区別をしないように。

 最初から

  抜打をやろう

  拳落をやろう

  甲割をやろう

 などと考えないように。ただ、状況に応じるだけ。

 いつでもその瞬間、瞬間で動きましょう。

 

○試合口

二人一組で打太刀と仕太刀

 正しい立ち方、歩き方。

 正しく振りかぶって、正しく下ろす。

 受けて、張って、突く。

 

 大石神影流は、足を持ち上げて下ろす。

 土間や屋外での足さばきです。

 板の間の摺り足とは違います。

 後ろ足を引きずることのないように。

 前足は、まっすぐに踏み出し。

 後足は、まっすぐに引き寄せる。

 体勢が常に変わることのないように。

 

○陽之表 よう剣

仕太刀

 まず上段。そのまま三歩。

 まっすぐに打ち込む。

 肚で押さえる。

 

 動作としては単純ですね。

 正しく上段になること。

 まっすぐに歩くこと。腰を振らない。

 ただ、まっすぐに斬る。

 手先ではなく、肚で押さえること。

 残心。油断なく元に戻る。

 

打太刀

 脇中段になる。

 まっすぐに打ち込む。

 

 仕太刀以上に単純な動作ですね。

 重心が上下しないように。

 まっすぐに打ち込むこと。

 最初から途中で止めるつもりではいけない。

 下まで斬り過ぎてもいけない。

 ただ、まっすぐに斬る。

 

合わせ

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 相手にとらわれないこと。

 仕太刀は、打太刀が動くのを見て打ち込むのではなく。

 打太刀の打たんとする心の働きを見て打つ。

 打太刀も仕太刀も、相手の剣を払おうとしないこと。

 

 一人ではできても、相手がいるとできないのでは意味がない。

 心の稽古です。

 ただ、まっすぐに斬ること。

 

よう剣は、表の一本目。

いずれも一本目は、基本にして極意です。

よくよく稽古をしましょう。

-----------------------

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流

そろい抜き

 ゆっくりと間を取って稽古。

 あわてず急がず、正しく動きましょう。

 

左刀

 敵は自分の正面ではなく、左側面です。

 前に抜くのではなく、左に抜く。

 そのような意識が大事です。

 見てから抜くのではなく、回りながら抜く。

 気配を察して、急に変に応じることです。

 

 抜き付けの際の足さばきが独特ですね。

 ただ左に抜くだけ。とは言え。

 きちんと正面に向いて、半身で抜くこと。

 

 左刀のポイントは、左に抜くこと。

 そしてもう一つは、左足が前で抜くこと。

 この二つでしょう。

 初発刀と対になる形です。よくよく稽古を。

 

○太刀打

 久しぶりに太刀打の稽古です。

 大石神影流ではなく、無双神伝英信流の剣術。

 定寸の鞘木刀を遣います。

 短くて軽い。扱いが難しいですね。。。

 丁寧に稽古をしましょう。

 

出合

 虎走りで抜き付け、打ち込む。以上

 

 動作はとても単純。

 大森流の初発刀、虎乱刀と同じ。

 英信流表の横雲、奥の虎走と同じです。

 

 最初だけ勢い良く、抜くときは逆に遅い。

 そういうことのないように。

 

 受ける動作は、半棒の打太刀と似ていますね。

 ちょうど左右が逆なだけ。

 

貫汪館館長ブログ<道標>

 太刀打

 太刀打・出合(初心者のために)

 出合

 出合

 

礼法は、真剣でも居合刀でも鞘木刀でも同じこと。

心を込めて丁寧に行いましょう。

-----------------------

19時50分に稽古終了。

コバヤシさんの着替えを待って、体育館をあとに。

けっきょく雨は降らず、傘は無駄になりました。

 

ところで、カジタさんからお話あり。

東京駅の下りエスカレーターで、後ろから何かが滑り落ちてくる音が聞こえてきて。

後ろを振り向きもせずにエスカレーターを駆け下りて左に避けると、スーツケースが滑り落ちてきたそうな。

もしも後ろを振り返ったりしていたら、きっとそのままぶつかって大ケガをしていたことでしょうね。

これも修行の賜物と自画自賛されたそうな。

いやいや、素晴らしいですね!

 

まあ貫汪館では、エスカレーターの利用方法なんて稽古はしていませんが。あは

ただまあ、居合の左刀、右刀、當刀、流刀では、まず相手を見るという動作はなし。

そんな余裕はないから。気配を察して動く。

そのようにお伝えして、日々稽古をしています。

六尺棒表六本目も、後ろを見ずに振り向きざまに棒を打ち合います。

同じですね。

 

カンの良いカジタさん、気配りのハセガワさん、

天才のヒカルくん、純真なショウタロウくん、

愚直なコバヤシさん。

皆さん、それぞれの素質や才能がおありです。

 

館長からお伝えいただいた貴重な教え。

皆さんにお伝えできればと思っています。

一人ひとりは有限でも、継承することで続いていく。

それが伝統というものかと思います。

ゲノムとミームと。

モータルが死を超えて繋ぐものです。

 

冒頭のショックが大きくて、なかなか立ち直れずにいましたが。

皆さんと稽古ができて、少しだけ気が晴れたような気がします。

 

来週も同じような稽古の予定です。

 

 

<<前の日記:腰車/千鳥

 

>>次の日記:太刀打 附入