素直さ

土曜は朝から出勤して、お昼過ぎに帰宅。

うぅっ、週末くらいのんびりできないものか。。。

 

夕方になって、着替え。

袴の下にズボン下を穿きました。

ちょっとまだ早いかもですが、体を冷やすよりは良いでしょう。

冷えは万病の元と言いますし。

運動の際には、体が固くなってケガの原因にもなります。

 

少し早めに学校へ。

門を開けて、カギを開けて、明かりをつけて。

一人でモップがけ。

 

ショウタロウくん到着。六尺棒準備。

12月からまた休会予定とのこと。

11月いっぱいは楽しみましょう。

 

オオイシさん到着。着替え。

帯の結び方をチェック。

だいぶお上手になられました。

でも通常の帯だと、長さがちょっと足りない?

かなりがっしりした体格でいらっしゃいます。

折り返しをしなくても良いかもしれませんね。

いずれ、長い帯を購入されるのもありでしょう。

 

ハセガワさん到着。

いつもダンディでいらっしゃいます。

 

カジタさん、ヒカルくん到着。

いつもより遅く到着。

 

コバヤシさん、今週もご都合でお休みです。

いつもまじめなコバヤシさん。

楽しみにされている稽古をお休みするのですから、

とても大事なご用なのです。

 

じゃあ、今週は五人との稽古だな。

では自分も稽古のペアに入って、、、。

なんて考えていたら、カジタさんからラインあり。

ヒカルくん、所用でお休みと。

もちろんこちらも大事なご用事です。

あれま、では四人でペアになってもらって。。。

なんて考えていたら、またカジタさんからライン。

やはり参加しますとのこと。

用事の合間に抜けて、稽古に参加されるそうです。

まじめですねー。というか。

それだけ稽古を楽しみにしてくださっているのだ。

という風に理解しています。ありがたや。

 

なんにしろ、出欠を事前にお伝えいただけるのはありがたい。

稽古内容や進め方は、悩みどころのひとつです。

人数や組み合わせ、古参新入など。

いきあたりばったりに見えるかもしれませんが、

かなり考えているのです。これでも。

 

ということで、今週は五人との稽古です。

 

さて、稽古開始。

-----------------------

<澁川一流柔術>

 

○棒回し

 オオイシさん、今週もまたお上手になられて。

 では、反対の手も添えてみましょう!

 うーん、途端に難しくなった。。。と。

 あは、そうですね。

 最初に苦労するか、あとで苦労するか。

 その違いでしかない。

 でも、嫌になってしまわないよう。

 楽しみながら稽古ができると良いですね。

 やめてしまったらそこでおしまいです。

 

○六尺棒表

 向かい合って素振り、二人一組で棒合。

 相手を変えて、くるくると回り稽古。

 

 慌てず急がず、ゆっくり丁寧に稽古をしましょう。

 正しく動けるようになれば、自然に早くなります。

 結果として。

 

○履形 礼式

 今週も引き続き、礼式のみ稽古。

 人数の都合で、掛かり稽古方式。

 

 受けの稽古も大事ですね。

 受けは、やられ役ではない。

 突いたとき、体勢が崩れてはいけない。

 押されて振り返り、体勢が崩れてはいけない。

 足を大きく前後に開き、腰を落とす。

 居合の斬撃の体勢に似ているかもしれません。

 

 掛かり稽古の利点は、他の人の稽古を見れること。

 狭い道場で、交代で稽古をするのと同じです。

 ただやみくもに体を動かせば上達するというものでもなし。

 ただぼーっと待っているのではなく。

 他の人の動きをよく見ましょう。

 上手な人の動きは参考になるでしょう。

 そうでない人の動きも、参考になるはずです。

 なぜ、あんな動きができるのか?

 なぜ、あんな動きになってしまうのか?

 どちらも同じ勉強です。裏と表。表裏一体

 自分のことは、自分ではわからないものです。

 他者を鏡にして、稽古をしましょう。

 

 捕りの稽古はもちろん大事。

 受けを押すことばかり考えず。

 自分がどんな動きをしているか?

 客観的に観察できるように。

 自己観察、自己分析、自己改造。

 シンギュラリティを目指しましょう。

-----------------------

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 オオイシさん正面中央で稽古。

 

 オオイシさん、とてもお上手です。

 10月から始めたばかりとはとても思えない。

 指導者が良いから?

 いやいや、それもあるでしょうが(w

 それより、ご本人がとても素直でいらっしゃる。

 言われたことを、言われたとおりにやる。

 これは言葉にすると簡単で、当り前のこと。

 でも、それが難しい。

 なかなかできないのが普通ですよね。

 他武道の経験がなくて、他分野の技術がおあり。

 それが良いのかなあ。なんて思っています。

 

 古参の皆さんも、とてもお上手ですね。

 メキメキと上達する、なんてことはもちろんない。

 でも、着実に上達されている。

 同じような構えでも、その中身が異なる。

 はた目には違いが分からなくても。

 見る人が見れば、よくわかります。

 飽きずに稽古を続けていただきたいと思います。

 

○試合口 一心&無明一刀

 飽きずに今週も一本目と二本目。

 大石神影流の基本の動きです。

 

 二人一組で打太刀と仕太刀の稽古。

 カジタさん &ヒカルくん

 ハセガワさん&ショウタロウくん

 オオイシさん&横浜支部長

 

 打太刀の打ち込みが大事ですね。

 打つと言って、剣の横っつらで叩くのではなく。

 しゃくったり、あおったりするのではなく。

 きちんと斬る。刃筋を通す。

 体勢が崩れてはいけない。

 手と足をそろえること。

 重心がぐらつかないこと。

 

 とくに振りかぶりが乱れやすい。

 きちんと大石神影流の上段を通して斬ること。

 構えや素振りではできたとしても。

 相手が付いた途端に乱れるようでは困る。

 相手がいても、きちんと正確に動きましょう。

 相手がいるからこそ、正確に動きましょう。

 もちろん、ただロボットのように動くのではなく。

 いつでも対応できる動きを内包しているように。

 

 仕太刀の動きは、受け、張り、突く。

 受けは、払いではない。

 力任せではなく、ぶつかるのでもなく。

 すっと流すように受けましょう。

 

 張る動きは、上級者でもなかなかできない。

 剣の表面をなぞるだけでは効果はない。

 でも、力任せに押し込んでもいけない。

 自分の体勢が崩れてはいけない。

 相手の体勢が崩れるような張りを。

 肚と肚をつなぎましょう。

 

 突く、という言葉に惑わされないよう。

 腕を伸ばせば突けるが、突かない。

 中段のまま、一歩を進めるのに似ている。

 位を詰める感じ。

 表、裏、三学、小太刀、二刀まで稽古しました。

 それらが内包された動きの突きを。

-----------------------

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○礼法

 右手に刀を持ったところからスタート。

 すでに始まっています。

 刀の持ち方を見ただけでもわかります。

 すべての所作を、おろそかにしないことです。

 

 頭だけちょこんと倒したり、逆に残したりせず。

 上体だけ倒すのではなく。肚の中心から礼をする。

 深い位置から動くように。

 

 手先だけを動かすことのないように。

 落ち着きなく動くことのないように。

 肚から動くこと。

 

○歩法

 刀を左腰に帯びて歩き。

 刀を中段に構えて歩き。

 

 突っ立った高い腰では、安定して静かに歩くのは難しい。

 かと言って、ただ腰を低くすれば良いというものでもなし。

 弛めることで、結果的に腰が低くなる。

 結果として、歩幅が広くなる。

 結果として、重心が安定する。

 そういうことかと思います。

 

○斬撃

 運足と運剣。上と下。

 肚を中心として、上下左右四方に分岐する。

 頭で考えず、胸で感じず、肚で無心に動く。

 知情意/知仁勇/天地人/上中下

 

 剣を振ろうと思わず。斬ろうと思わず。

 ただ無心に、上げて下ろすこと。

 

 手首や肘や肩を使おうとしないこと。

 全身を協調一致させて、全体で動きましょう。

 手足をバラバラに使わないこと。

 体はひとつです。

 肚から出て。肚に戻る。肚で動く。

 

○大森流&英信流表 そろい抜き

 カジタさん前で、そろい抜き。

 

 ハセガワさん、ヒカルくん、ショウタロウくん、

 英信流表が苦手でいらっしゃいますね。

 横浜支部長は英信流表だいすきなんですけどね。

 向きがくるくると変わり、剣や鞘をあれこれと操作するのが難しいのでしょう。

 相手がいないと、なにをしているのかもわかりにくい。

 居合の稽古の難しさのひとつですね。

 

 かと言って、見栄えの良い動きにしたり。

 実感のある動きを求めたりしないように。

 見た目と実際は、同じとは限りません。

 静かにゆっくりと稽古をしましょう。

 

 カジタさんとヒカルくん、ここで先にお帰り。

 ご用の途中で抜けていらしたのでした。

 お気を付けてお帰りください。

 

○オオイシさん 礼法、歩法、斬撃、抜刀&納刀

 皆さんにそろい抜きをしていただいている間に、

 横浜支部長とマンツーマンで稽古。

 

 刀の持ち方、持ち替え方、礼法から再確認。

 はい、だいぶお上手になられました。

 だいぶ慣れてきましたね。

 礼法など、心の持ちようでいかようにも。

 ただ頭を下げる、体を倒すと思ってするか。

 それとも、ひとつひとつに心をこめて行うか。

 大きな違いでしょう。

 内は外に表れるものです。

 すべてにおいて、卒爾に動くことのないように。

 

 立った状態で、剣を抜いて、納める。

 とてもお上手です。

 大石神影流の二尺八寸二分の木刀で稽古。

 身長は180センチと大きくていらっしゃる。

 決して無理な長さではない。とは言え。

 とても初心者とは思えない。

 

 剣を抜いて、中段に構える。

 慣れた人はいとも簡単に行うこの動作。

 実際にはとても複雑な動作です。

 隙なく無理なく行うのは至難なこと。

 要点をいくつかお伝えすると、きっちり守る。

 

 鯉口に峰を合わせて、鞘を左腰に引き下げて、

 右手を右肩前方に引き上げる。

 引き分けた際、柄を握らないとお伝え。

 すると、次にはもうできてしまう。

 普通は剣を落としそうで不安でできない。

 でも、できてしまう。

 自分の考えより、教えを重視する。

 そういうことですね。

 言葉にすると簡単で当たり前のことですが、

 なかなかできることではない。

 とても素直でいらっしゃる。

 他分野での経験が活きているのでしょう。

 基礎基本を愚直に繰り返す。

 何百回、何千回、何万回と繰り返す。

 正しい動きを身につけるには、如くしかない。

 

 新しく稽古を始めた方が、メキメキと上達する。

 古い人も、うかうかとしていられませんよね。

 とても良い刺激になるかと思います。

 ありがたいことです。

 上級者、初心者。古参者、新参者。

 同じように素直に稽古をすることが大事です。 

-----------------------

20時30分に稽古終了。

オオイシさんの着替えをお待ちして、退出。

 

帰宅して、お風呂に入って、遅い食事。

今週も稽古ができました。

これは、実はとても幸せなことかと思います。

 

来週も同じような稽古の予定です。

 

 

<<前の日記:一心&無明一刀/履形 礼式

 

>>次の日記:四人との稽古/乱曲