特別稽古(本部道場)二日目

廿日市市スポーツセンターサンチェリー 武道場

個人利用の時間帯、館長のマンツーマン指導

9時から稽古開始

 

○無双神伝英信流抜刀兵法 9:00~

 

・礼法 15分

 立ち方、

 刀の持ち方、

 神前への礼の仕方、

 座り方、

 刀礼の仕方、

 帯刀の仕方、

 立ち上がり方

 

 すべて手直しをしていただきました。

 

・斬撃 45分

 館長に横から御覧いただきながら、一人でひたすらに繰り返しました。

 あちらを直し、こちらを直し。

 毎回毎回、御指摘くださる館長には頭が下がるのみです。

 

 手の内、歩法、運剣、斬撃

 手首、肘、肩、足首、膝、腰

 

 いくら繰り返しても、これで良しとはならず。

 あとは横浜で稽古をするのみです。

 

 室内とはいえ、汗でぐっしょりとなりました。

 手も足もいかに普段、正しく遣えていないかを実感しました。

 

10時から団体利用があったため、板の間から畳に移動。

 

・初発刀60分

 館長にご覧いただきながら、一人でひたすらに鞘手と柄手のみを繰り返しました。

 

 広い柔道場にひとりぽつねんと正座して、手の上げ下げ。

 居合の稽古ですが、刀を抜かず。

 刀を抜くまでに至らない未熟な稽古です。

 

 鞘手を腿の上から持ち上げるだけでダメ出し。

 延々と30分以上繰り返していたかと思います。

 

 まだまだだけれど、とりあえず柄手。

 そして、やはり持ち上げるだけでダメ出し。

 延々と繰り返し。

 

 ようやく鞘を引くと、そこでもダメ出し。

 延々と繰り返し。

 

 上体の倒し方も手直し。

 倒すのではなく。潰れるのでもなく。

 ただ、自然に倒れる。それが難しい。

 どうしても、作為が入る。

 

 切っ先が鞘から離れたのは、最後にほんの数回だけでした。

 それももちろんダメダメで。

 

 右足を踏み出すのは、歩法と同じ。

 もちろん、これもできていませんでした。

 

 けっきょくヨシと言われる抜き付けができることはなし。

 汗をダラダラと流し続ける60分でした。

 その間、ほぼずっと正座。

 畳の上での稽古だったので、なんとかなりました。

 

 板の間では、剣道の稽古中。

 足音や竹刀の音、気合いの声が聞こえてきましたが、気にはならず。

 さすがに他人の視線や気配が気になるほどの未熟ではありません。

 ひたすらに館長の教えと自己の動きに集中しました。

 

 

○大石神影流剣術 11:00~

 館長に打太刀をしていただいて、手数の手直し。

 確認してから動くようなことはなし。

 いきなり裂帛の気合いに負けないよう、真剣勝負です。

 

 油断をすれば、頭をかち割られるかもしれません。

 もちろん、館長のことですから実際にはそんなことはなし。

 寸前で止めてくださることでしょう。

 でも、目の前で対峙している側としてはそんな気分です。

 怖い。だから、逃げるのではなく立ち向かう。

 そんな稽古です。

 

・陽之表

 昨日の復習から。

 ヨシと言われるように全力で集中しましたが、そう甘くはなし。

 手数の手順の問題ではなく。

 一挙手一投足をあらためる必要があります。

 心の問題も重要です。

 

・陽之裏

 いきなり通しで合わせ。

 表よりも単純な手数、表よりも複雑な手数。

 いずれも一から手直しをしていただきました。

 

・三学円之太刀

 お互いに手合わせをしたのは、最後はいつのことだったか。。。

 手も足も目も頭も心も体も疲労困憊の中、真剣勝負でした。

 すべて手直ししていただきました。

 

天狗抄、二刀、小太刀、鞘之内、鑓合、棒合、長刀合の手直しはなし。

すべては陽之表で御指導いただいた内容と同じことです。

一から稽古を見直すことで、他の手数の稽古にもなることでしょう。

 

 

○澁川一流柔術 --:--

 今回は稽古せず。

 

 実は館長、金曜にワクチンの三回目を接種されたそうで。

 土曜はだいぶ本調子ではない様子でした。

 歩くのもだいぶゆっくり。

 そんなときに稽古をお願いして、大変申し訳ないことです。

 なにもおっしゃられずに受け入れていただいたことに、

 ただただ感謝しかありません。

 日曜も本調子ではなく、柔術の受けは難しいとのこと。

 柔術の稽古は、またの機会にお願いすることになりました。

 

 用意した六尺棒と半棒は使いませんでしたが、無駄ではなし。

 用意して使わなかったのなら、それはそれで。

 必要なのに、なかったらそれは困ります。

 

 空振りは許されるが、見逃しは許されない。

 これは、災害対策の鉄則だそうです。

 準備をして無駄に終わったのなら、それは喜ぶべきこと。

 準備をせずに対応ができなかったのなら、そこで終わり。

 兵法にも通じるものがありますよね。

 稽古をする者の心構えとしても必要なことかと思います。

 道具がないせいで貴重な稽古の機会を失うのだとしたら、

 それはとてももったいないことだと思います。

 とは言え、さすがに鎖鎌などは普段から持ち運んではいませんが。

 

12時を10分ほど過ぎて稽古終了。

全身が汗でぐしょぐしょになりました。

シャツ、パンツ、マスクまで。。。

こうなることを予想して、替えの下着を余分に用意してきて正解でした。

失礼ながら、更衣室ですべて着替え。

 

再び、ゆめタウン廿日市へ移動。

お好み焼みっちゃん総本店へ。

お昼どきでしたが、幸いにも席は空いていて。

美味しいそば肉玉子を鉄板でいただきました。

 

館長にご挨拶してお別れ。

名残は惜しいところですが、帰りもまた5時間の旅です。

あまりゆっくりもしていられません。

 

帰りは廿日市駅から山陽本線に乗り込んで。

広島から新幹線。帰りもグリーン車に乗って。

19時前に帰宅ができました。

土曜の朝に家を出てから、およそ36時間の旅でした。

 

稽古時間は、3時間+3時間=6時間ほど。

それでもなんとまあ、密度の濃かったことか。

稽古時間以外もずっと館長と御一緒で。

稽古以外のお話もとても大事なものです。

稽古よりも大事?

 

流派の掟に従うということは、自分自身が流派になるということ。

貫汪館とは、館長のことに他なりません。

異なる価値観で稽古をしても、なにも身に付くはずもなし。

この流派では、どのように考えて振る舞うのか?

館長は、どのようにお考えなのか?

それを身に付けるのが、稽古修業というものでしょう。

いかに動画で形の手順を覚えたとしても、栓無きことです。

 

しがない支部長の身としては、億分の一でも近づけるように稽古するのみ。

三流派のいずれをも名乗ることなど、とてもできはしない。

とは言え。

三流派を貫汪館で稽古しています。

とは、堂々と言えると良いな。と常々思っています。

 

この二日間で館長に手直しいただいた内容、

お教えいただいた内容は、

十数年前に初めてお教えいただいたこととなんら変わることはなし。

忘れてしまった、できていなかった。

ということかと思います。

指導する方になってしまうと、言葉に偏り、

気が上がりやすい。

きちんとゆっくりと自分の稽古をするように。

とのお言葉をいただきました。

 

また一から稽古をしようと、心を新たにしました。

 

 

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帰りの富士山 ※クリックで拡大
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